「闇の腐女子」的世界と私(後編) ~誰も「闇の腐女子」的世界に居続けることは出来ない~
前回:
(副題が恥ずかしすぎるんですが、思いつかないので妥協しました……)
この前は浅倉さんのクラブイベに行っていました。実は部活は初めてだったのですが、超超超楽しかったです。浅倉さんを追いかけていると新しい発見というかハッと気付かされることの連続で楽しいです。やっぱり教祖の才能が半端ねえなって毎回思います(?)。
あとあんなかわいい人が今年50歳って本当に信じられないです。あんなにかわいくて、でもプレー姿はかっこいいの意味不明すぎますズルい。あと浅倉さんから豆という名のおつまみ貰って、それだけでなくハイタッチまでしてもらえて嬉しかったです。サービス精神旺盛すぎてひっくりかえりました。あと好きな人がトイレに行く姿を見て大喜びしたの初めて……。っていうか自分の父親と同じくらいの年齢のおじさんがトイレに行く姿を見てなんであんなにはしゃいだんだろう……?
ということで、長々やってきた記事の完結編(後編)にいよいよ入ろうと思います。2日ほど*1空いたので、何話してたかとか何が言いたかったかのとかすっぽり忘れてしまったよ……。ちなみにこの一連の記事、マジで思いつきで書いてるので、どう着陸するのか自分でも分かっていません*2。どうなるんだろう……。
追記で始まります。また1万超えてしまいました。13000字ほどあります。クソすぎ。意味不明文なのは分かっているし直す気も無いので文句は受け付けません(クソ)。
◇◇◇
■前回までのあらすじ
絶愛を拗らせすぎた大学生が「『闇の腐女子』ってなんで存在するんだよ……」と考え始め、accessやドリフェスを経て一瞬忘れかけたが、唐突に問題が疑問が解決していなかったことを思いだし、なんだかんだで中島梓に辿り着き、長年の疑問が解決しそうになっている。
27. JUNEって長女の文化(になりがち)らしいよ
前回の記事の最後の部分を読んできました。「『とりつくもの』がなぜ男性同士の恋愛、それも暗いものになってしまったかの」だって。何言ってんだコイツ。あんなこと言ってしまった理由を思いだしながら書きます。
そう、私は中島梓に興味を抱いたきっかけは何を隠そう、かの有名な「コミュニケーション不全症候群」なのですが、前回の記事を読んだら分かるように、(小説道場を読んでハッスルしていた時点で)まだ読んだことがありませんでした。図書館になかったから! ネットで取り寄せる気にもなれなかったから!
でもびっくり!!! なぜか学校の書庫に置いてありました!!! 奇跡*3!!! 本を手にした時のシャブみが凄かったです。うきうきで読みました。
いちいちもう文字に起こす気がない(クソ)ので、とりあえず興奮しながら取った私の汚いメモを見てください(?)
この本によると、JUNE系作家って長女な方が多いらしいです。「風と木の詩」の竹宮先生とかも長女らしい。
で、(これを現代に書いたらインターネットフェミニストの方にブッ殺される・もうそんな時代は終わったとは思いますが)、長女、それも両親の第一子である女は、「親の期待に背いた」と、無意識のうちに自分の存在に後ろめたさや不安感を感じてしまいがちなんだそうです。
なぜなら、男女平等がどうのこうの言われようが、結局日本は男社会な世界だから。長男が家を跡を継いでいく文化が日本にはあります。女が家を継ぐことはまずありません。今じゃなくて91年の時点で*4。
家を継ぐために生んだはずの子どもが男じゃなくて女だったら、そりゃ母親はともかく、父親はまあちょっとはがっかりしますよね。漫画やドラマでよく見ませんか、生んだ子どもを見て「なんだ女か……」ってぼやく父親の姿を。多分それのこととかに影響されて後ろめたさを感じていくんだろうなと思います。
で、そんな社会の中で、無意識のうちに長女は女であることを拒み、少年(長男になれる存在? 社会の輪に入れる存在? よくわかんないけど)でありたかったと感じるようになるそうです。しかしそんな女たちが男になることは当然出来ず、所詮女のまま、要するに少年になれない少女のままです。
で、そんな背景を抱えた長女たちは、女であることに抵抗するかのように、少年でありたがるくせに、でも異性として見ているのは(少年にとっての異性であるはずの)なぜか女ではなく男です*5。自分は少年、でも愛の対象は男性という矛盾*6が生まれてくる。そしてそれと同時にここに同性愛、それも男性同士の恋愛への憧れが生まれてくるそうです。ほーん。いやそんなこと本に一行も書いてないんですが、要するにそういう話をしていました(多分)。なるほどなるほど。私もはっきりは分かっていないんですが(クソ)、でも言いたいことはなんとなく分かるぞ。本当かよ……。
要するにJUNEはそんな背景を抱えた長女たちが生みだしたものであるってことや……*7(?)。
あと超話が逸れるんですけど、ここらへんの話って完全に女版エディプス・コンプレックス*8と絡んでますよね……。あとあと、ここらへんの話にしろ女版エディプス・コンプレックスの話にしろ、トランスジェンダーの人が読んだらマジギレ凸しそうですよね……。しかし彼女は既に他界している……。
28. 私も長女なんだよね……
29で書いた話を本で読んだとき、グサッと頭に何か刺さった音を聞きました。実際、私も第一子な長女です*9。漫画やドラマとかで第一子が女であることにがっかりする父親役の姿を見て、「そう思うもんなのか~、なんかめっちゃごめんよ~」ってなったこともあるようなないような(?)。少年になりたいとは思ったことはないはずなんですが、でも確かにピンクのフリフリとか、超女っぽい恰好には抵抗あるし(※そもそも似合わない)人に甘えるの下手くそだしそういうことなのかな……。とか思ったりしました。
闇の腐女子を名乗る腐女子たちは兄弟の中でどんなポジションの人が多いのか分かりませんが、多分長女が多いんじゃないでしょうか……。完全に推測ですが。なぜなら、闇の腐女子はJUNE読者になるはずだった存在、そしてJUNEは長女の文化の産物だからです*10。
……図とか用意すればもっと分かりやすく伝えられるのかもしれませんが、めんどくさいのでやりません。ごめんなさい。
29. 結局何が言いたいの
で、結局27と28で何が言いたかったかというと、「闇の腐女子の『とりつくもの』がなぜ男性同士の恋愛、それも暗いものになってしまったかの」という答えです。
「『とりつくもの』が男性同士の恋愛」になってしまったのは、「男社会的な世界の中で無意識のうちに自分が女であることに抵抗感に似た何かを感じ、少年でありたがり、でも異性(恋愛対象)は男性のままなので、そこに矛盾が生まれ、そしてそこから男性同士の恋愛に憧れ(要するに萌え)を感じるようになったから」なのかなと私は思いました。
そして、「なおかつ暗いもの」になってしまったのは、「男性同士の恋愛の憧れは、そもそも『社会の輪から外された』という疎外感から始まったから」なのではないかと思います。意味不明事案が続いていてすみませんが、感情で受け止めてください。
輪から外されて明るい気分になる人はまあいないでしょう。みんなの「普通」から外されたら悲しいのは当たり前です*11。この時点で既にもう暗い雰囲気が漂っています。
輪から外されたからって、私たちは何も出来ません*12。闇の腐女子たちには自分を正当化する力がありません。というか正当化するという行動は無駄な行為であると考えているのではないのでしょうか。……自分のことを書いているだけです。
もし自分を少年だとか言って突き通して生きていけば、その先に待っているのは茨の道です。意味不明なので(闇の腐女子的に)分かりやすい例をあげると、ノンケの男に男が好きって伝えた後どうなるかって話です*13。そんな茨の道を突き進んでいく度胸が闇の腐女子たちにはありません。もし突き進んでいるならホモにうつつ抜かさず、よく分からんデモとかしてるはずです(?)。
自分を突き通して生きていく度胸はない、でもただ諦めて社会に溶け込んでいくことも出来ない*14。そんな、どっちにも行けない中途半端な自分に対する無力感や、自分の思い通りになってくれない社会に対する絶望感。そんな暗い背景を抱えているからこそ、闇の腐女子は暗い話を好んでしまう、というか無意識のうちに自分からそんな作品ばっかりが生み出される・惹かれてしまう・考え込んでしまうんだろうなと私は思いました。こういった、さらに暗い世界に沈んでいくという行為が「疎外感」から目を背ける良い手段になってくれているのでしょう。
だからこそ、闇の腐女子という名の少女たち()の「とりつくもの」が「男性同士の恋愛、それも暗いもの」になってしまったのではないかと私は考えました。
そしてこの私のアホな考えたちを裏付けてくれるものがJUNEの世界や中島梓の考えであると、私は言いたかったのです。
30. 自分の考えに対してすぐ水を差すよ
やっとここ(29)までたどり着いた……長かった……。他人が読めば意味不明かもしれませんが、私は今めっちゃすっきりしています(?)。あとはおまけ文なのでさっさと書けるでしょう……。
で、27~29でうだうだ喋りましたが、じゃあ自分はまんまこの通りなのかと言われるとそうでもない気がします。
私はただ単純に(エヴァの)シンジくんとカヲルくんがいちゃいちゃしている光景を見ると心が躍ることに気が付いて腐女子を自覚したんですが、当時疎外感がどうのこうのとか、そんなややこしいこと考えてなかったもんね。
でも、中島梓の本たちを読んで、凄くストンと腑に落ちるものを感じたので、きっと今まで気付いていなかっただけで、ずっと昔から思っていたのかもしれません。それがやっと自分の言葉でとりあえず表現出来るようになっただけで……。
30. ほんま……つっかえ…… パパパっと美少年漫画と耽美小説漁って終わりっ!
話を戻します。コミュニケーション不全症候群を読んで色々考え(27~29までのこと)た後、私は燃え尽きた感覚に陥りました(?)。自分の中にあった疑問が解決された、「まだだ……まだ考えられることはあるはずだ……」という感情が無くなった感じです。イエーイ! ついに本当の成仏だ! 確か2017年1月中旬くらいの話です。
っていうか答えが見えそうなとこまで来ているのはなんとなく感じていたので、年末~年明けあたりはずっと気分がハイでした。年始の私のツイッターがトンチキ増量中状態だったのは多分それだったんだろうなあ。
でも、「JUNEというか耽美で暗い話の世界に興味が無くなった」なんて一言も言っていません(?)。わーわー言ってるくせに、この時点で私は、「真夜中の天使」*15も読んだことが無ければ、竹宮惠子先生の「風と木の詩」*16も、森茉莉女史「枯葉の寝床」も*17作品も読んだことがありませんでした。耽美を語る資格がまるでねえ!
ということで、私は図書館やらネカフェに駆けこんで、それらの作品に触れました。もうずっとハイな状態で、「紅に染まったこの俺を慰める奴はもういない*18」気分でした(??)。この私を止められる奴は私しかいねえでも、私は止める気ないから誰か止めてくれって感じでした(???) 要するに作品漁りがめっちゃ楽しかったってことです。
もう22のくせに行動が完全に少女のそれ*19なんですよね。お恥ずかしい。。。でも多分まだ止められないよ*20。
30. 番外編:「闇の腐女子が好きなタイプのホモは車と相性が良くて悪い」
今まで手垢がつきまくりの話を長々と語ってきましたが!!! これめっちゃ大発見じゃないですか?!?!?!!!!!!!(???) ※ちなみにここで言うホモとは腐女子に好かれる美形男性同士のカップル及び話のことです(今更)。
なんでいきなりそんなことを言うんだというと、ここからネタバレ注意なんですが、「BRONZE」は泉が交通事故に遭って、下半身不随になって、そこから泉と南條晃司の世界は本当に救いようがないほどの暗いものになっていきます*21。そしてそんな世界との戦いに尾崎先生は打ち勝つことが出来ず、あんな謎エンドレスエンドを迎えてしまいました(暴言)。
「風と木の詩」は、最後、ジルベールが馬車*22に轢かれて死んで話が終わります。BRONZEみたいな意味不明な終わり方こそしなかったものの、言い方が悪いですが、このジルベールとセルジュの間の苦しい愛の世界からの「逃げ」を感じる終わり方でした*23。ジルベールを失った後のセルジュの世界が見たいのに……。
他にも私は攻めと受けのどちらかが車に轢かれて話がこんがらがっていく話をいくつか読んだことがあるような気がします(主にJUNE作品で)。今わざわざ作品名ひっぱってくる気力がないので説得力0で申し訳ないんですが……。
要するに、究極の愛()を表現することにおいて、車というか交通事故は都合が非常に良いモチーフであるということです。そういった面で、ホモと車は相性が良いですが、でも交通事故の後は当然闇展開が待っているので、書き手も読み手も苦しみまくって共倒れしてしまうという点では相性が悪いということです。
大発見~~!! 何言ってんだコイツ~~!! って思ったけどホモに限らずよく見る展開だよね……。本当にしょうもない……。
でもこのクソしょうもない発見が、「闇の腐女子」的世界と私の世界が本当に終わりに向かっていくきっかけになりました。
31. 結局闇の腐女子たちは誰も闇の世界で戦い続けることが出来ない ~私と「闇の腐女子」的世界の終わり~
クソ痛タイトルをつけたところで、再び話を戻しましょう(もう自分でも何を書いているのか本当に分からなくなってきた……)。
闇の腐女子っぽい作品に交通事故的要素がよく見られることに気が付いた私は、ハッと気付かされました。闇の腐女子は、闇がどうのこうのだとか、究極の愛がどうのこうのだとかいう話が好きな割には、誰もこの暗い世界に打ち勝つこと、いわば、この暗い世界を支配することが出来ないということが。真顔で何いっとんじゃ
BRONZEの終わり方がまさにそれなんじゃないでしょうか。あの作品で尾崎南は、長い葛藤の果てに、折角、泉と南條晃司を幸せな世界に連れて行くことに一旦は成功したのに、そこに絶望しかない交通事故をぶっこんで、究極の愛を表現しようとしたけど、でも自分で生みだした救いようのない闇の世界に飲み込まれてしまい*24、結局あんな投げやりな終わり方を迎えてしまいました。
あの終わり方はやっぱ読者的には良くないとは思いますが、でもあの人は限界まで戦い続けたので、限りなく闇の腐女子たち(とJUNE読者)が求めていた「男性間から生み出される究極の愛」がある場所に近づくことが出来た人なんじゃないのかと私は思っています。信者だからこんな恥ずかしいこと言えちゃうんだ……。
風と木の詩こそ綺麗に完結したけど、ジルベールが死んだ後のセルジュの世界を描いていたらどうなっていたかわかりません。もしかしたらエンドレスエンドを尾崎南よりも早くキメていたかもしれません(?)。でも竹宮先生は凄く賢い方なので、きっとそうなってしまう未来が分かっていたんじゃないでしょうか。だからこそあそこで話を終わらせたんじゃないのかな……と私は思いました(そしてそれが「逃げ」のように私の目には映っただけ 悪口じゃないです、私だって同じ立場だったらきっとそうすると思います)。いやインタビューとかは全然読んでないんですが……。
ボロクソ言ってますが、「じゃあお前は出来るのか?」と言われたら、そんな訳ありません。二次創作で挫折してんだからお察しだよね。っていうかこの一連の記事書いてるだけでも私は超しんどいよ(楽しいけど)。だからこそ限界までこの世界で戦い()、突き詰めたあのお二方は本当に凄いです。
要するに、時代を風靡した作品を生み出した凄い方たちでも、この暗い世界の中で最後(「究極の愛」を表現したりや「存在の葛藤」に打ち勝つところ)まで突き通したり、この世界を自分の思うように操ることが出来ないのに、一体誰がこの世界出来るのだろうかという話です。ちなみに、尾崎先生ももうあんなBLを書いていないし、竹宮先生だって今じゃ大学の学長です(?)。
闇の腐女子たちは闇がどうのこうの言う割には、その闇を自分のものにすることが出来ないのです。途中までは描けるし、その間は自分が無敵みたいな感覚に陥るけど、結局誰も最後まで突き通すことは出来ない。この世界を自分のものにすることが出来ないということは、つまり、最終的にはみんなこの「闇の腐女子」的世界から逃げ出してしまうということです。具体例を挙げると、闇の腐女子が描いてる暗い話に浸かって疲れたからハッピーな話を読みだして「こっちのほうがいいや……」ってなりだす時です。
……っていう、今思えば当たり前なことに私は漸く気が付いたのでした。そして気が付いた瞬間、私も闇の腐女子じゃなくなってしまったような感覚に陥りました。なぜなら、これに気が付いた以降、暗い話を見ても、自分で書いて(思い通りに書けなくて)も、「ま、そんなもんだよね」、「そういう時期もあるよね」とある程度妥協できるようになったからです。あんなに妥協できなかったはずなのに。
要するに、かつてJUNEを読んでいたけど今はそんな世界から足を洗って過ごしている人達のように、私もまた、この闇の腐女子的な世界を自分の見方に付けることが出来ず、気が付いたら闇の腐女子的世界から抜けていたということです。なんかこうやって書くとすんごい中2病……。今更だけど、この記事本当に痛い……。
33. (私が考える)JUNEが衰退した本当の理由
中編でなんか私「JUNEが衰退した理由はこうだーー!」とかほざいていたじゃないですか。ここまで来て中編で述べていたことは間違っていたことに気が付きました。
JUNEが衰退した本当の理由、それは32の繰り返しになりますが、誰もこの世界に居続けることが出来ないからじゃないかと私は思いました。
JUNEがBLに飲みこまれた、JUNEの原点を知らない人が増えてしまったからこそ衰退したってのも一理あると思います。でも、それ以上に「誰も『存在の壁を突き詰め苦しみ続ける』ってことが出来ないから」っていう事実のほうが大きいなと私は気が付きました。「この世界にはもう居られない、疲れた、BLのほうが幸せだ」と気が付いた人がJUNE的な世界から抜け出し、そしてまた別のひとりがこの世界から抜けだして……が積り、衰退していったのではないかと思います。悲しい。
でもぶっちゃけそうだと思います。私もJUNE作品ちょいちょい漁ってますが、最近「もういいかな……」って思うことが良くあります。JUNE作品は好きなんですが漁り過ぎたら疲れます。まあ暫くしたら「やっぱ読みたい!!!!」ってなって帰ってくるんですが(???)。どっちにしろ、この世界だけに入り浸ってることは私も出来ません。BLという逃げ道があるからこそ、こうやってJUNEの世界に触れ続けられているのでしょう。まだ1年も浸かってないけど(鼻ホジ)。
ちょっと話が逸れますが、ごとうしのぶ先生のタクミくんシリーズがヒットしたのとかまさにそれじゃないんでしょうか……。JUNE掲載作品のくせにあの作品めっちゃかわいいですからね……*25。存在の壁に突き詰める必要もなくて疲れないですし……(?)。当時の人たちがあれ読んでどう思ったのか分かりませんが、JUNEみたいな暗い話ばかり読んでるところにあんなの来たら「あぁ^~」ってなっちゃうよ……あと、おおや和美先生の挿絵は最高&最高……(???)
33. 闇の腐女子には「この世界から抜け出していく」という選択肢しか残されていない
っていうか32の話、中島梓もコミュニケーション不全症候群でしてたんだよね~!
私はいつもそうです。。。自力で考え出して、「これめっちゃ凄い考えじゃね?!」って思ったことは、既に何十年前に述べられていたってことだったが多々あります。本当に情けない。でも自分で考えて辿り着けたこと&それに気づくことが出来たこと自体に意味があるよね(震え声)。。。
まあそんな話は置いといて、とりあえず、中島梓曰く、JUNE的世界(今でいう「闇の腐女子」的世界)はいわば通過儀礼みたいなもんで、成熟していく中でみんなその世界から抜け出していくんだそうです。
成熟して抜け出していくというのは、「いい歳なんだからこの世界から卒業しよう……」というのじゃなくて、「気が付いたらこの世界から自分が抜けていた」という状態のことを指すそうです。「昔は肉と魚なら肉のほうが好きだったけど、今は魚かな」みたいな話です(多分)。ちなみに中島梓は、ヤンキーが20で暴走族を卒業したり、少年でありたがった女がいつか結婚して子どもを生んでバタバタしていく中で現実に溶け込んでいく……みたいな例を挙げていました(多分)。
でもそれが今は出来ないから、理解出来ないから、闇の腐女子は闇の腐女子のままなのです(???)。絶賛闇の腐女子活動中の方がこれを読んでも多分理解出来ないと思いますが、でもそんな人にも多分そういう時期がいつか来るんじゃないかと思います*26。
だからなんだよって言われると、別になんでもないです。ただ、これに気が付いて嬉しくなっただけです。
……と、ここまで考えたところで、私は漸く肩の荷が降りたような気がし、2年ほど闇の腐女子について考えるために回転させ続けていた私の思考も、とうとう止まりました。
34. そしてこの記事に至る
ということで、私は謎の葛藤とお遊び研究もどきを続けているうちに、気が付いたら闇の腐女子という枠から抜け出していました。そしてそのおかげで、苦悩の日々に漸く一区切りがついたかなと思えるようになりました。一区切りついたなら、記念がてらこの2年の出来事を書き留めておこうと思いたち、この記事を書くに至ったのでした。が、最初に出来たのはオリサバの記事だったという謎。
しかし、抱えていた疑問を全て解決し、闇の腐女子という枠からも抜け出して、一段落ついたとはいえ、まだ完璧には解決していないし、誰もが納得するような答えは導き出せて*27いません。なので、こんな記事を書くにはあまりにも時期が早すぎたことは良く分かっています。
それでも書いてしまったのは、でも私はもうすぐすると学生じゃなくなり、今みたいにこんなくだらないことを考えている暇がきっと無くなってしまうからです。今はこの疑問についてこれからも(無理しない程度に)考え続けて、それでいつか良い答えを導き出したいと思っていますが、これからクソみたいな現実に揉まれていく中で、この疑問の本当の答え()なんてどうでもよくなってしまう可能性があるからです。
どうでも良くなってしまうこと自体は別に良いのですが、自分の内側に「闇の腐女子がどーのこーの」の問題の話を抱えたまま生き続けるってのは嫌だった*28ので、意味不明でも、誰かに伝わらなくても良いから、一度ここで自分の頭の中にあるものを全て吐き出しておこう、忘れないように書き留めておこうと思い立ち、文章を書きました。だってこんな話は普通の世間話とかと違って、誰にも出来なくないですか。。。顔が曇る相手の顔も見たくないし……。だからこそブログにぶつけました。
この記事で一番言いたかったことは何かというと、本当にないです。ただ、自分の内側に溜めていたものを全て吐き出したくて書いただけです。本当に意味がない記事です。やおいじゃん。自分がこのテーマで一番言いたいことはなんなのかを考えていくのも今後の課題なんだろうなと思います。
本当はちゃんと構成練って、言いたいことも絞って、分かりやすい文章で書くべきだったんでしょうが、今の私にはあまりにも情報量と考える頭が足りません。
「炎の蜃気楼」を始めとする有名どころな古典ホモ昔の耽美作品を触り尽くしていないし、「密やかな教育」やユリイカの記事も読んでないですし、ネットに転がっている自分と似たようなテーマを取り上げている記事や論文ちっくな文(BLlogiaとか……)やその他諸々も読みつくしていません。今の私は情報を持っていなさすぎです。あと腐女子としての年数も足りません。
だから、これからも腐女子生活を楽しみつつ、(※趣味の範囲で)こういった世界に触れて知識を蓄え、「今こそ書く時だ」となった暁には、この一連の記事を丁寧に書き直した完全版みたいなものを完成させたいと思っています。
でもそれが出来るにはきっとあと5年以上は掛かるだろうし、もしかしたらその間に別のことに関心が移って、結局完成版なんてものは出来ないまま終わっていくかもしれません。だからこそ今、おかしくても良いからこのテーマについて暫定的なものを書きたいと思い立ったのです。無知丸出しの酷い文章だったたとは思いますが、許してやってください。
闇の腐女子に限らず腐女子の話は結局は少女論やジェンダー論まで繋がっていくので、そこらへんの世界も同時進行でゆっくり知っていきたいと思っています。クソみたいなフェミニストにだけはならないように気を付けたいです。なってたら指摘してやってください。
35. 終わりに
こういう過程を経て、最終的に私は闇の腐女子ではなくなったけど*29、そういった作品に一切触れなくなったとは一言も言ってないです!!!! 今も私は暗い話が大好きだし、妄想してしまいますし、書いてしまいます!!!
でも昔と違うのは、妥協しつつ、闇の腐女子の世界からはちょっと離れたところから俯瞰的にその世界を楽しめるようになったことです。上手くいえないんですけど、これが私の中ではかなり大きい!!! 昔みたいにのめり込まず、冷静な気持ちでこの世界を楽しめるの最高!!!
大学生やってる20~22歳って同人活動し盛りな時期だと私は思っているのですが、そんな時期を私から華麗に奪っていった絶愛とBRONZEは本当に罪深いです。でも、そのおかげでいろいろ得るものも沢山あったし、今となってはまあいいかって感じです。寧ろ視野を広げるきっかけをくれてありがとうって感じです。でもやっぱ私も二次創作しまくりな大学3年生と4年生やりたかった。。。薄い本出してみたかった。。。
けど、私はこれからも絶愛とBRONZEに苦しめ続けられるんだろうな……。実際、未だにクリスマスシーズンになると「うう……泉が誘拐される……」唸ってしまいます。。。笑うところじゃない。。。
なんか上手く〆る文章が思いつかないのですが、私は成熟しようが、ジャンルが変わろうとも、これからもホモに萌え続けるだろうし、なんで萌えてしまうのかだとか、腐女子ってなんなのかを自分の小さい脳みそで考え続けていくんだろうなと思います。ホモと頭が悪いなりにも何かを考えることが好きだから。この一連の記事に約4万字掛けてるのが一番の証拠なんじゃないでしょうか……。
だからこそ、(繰り返しになりますが)これからも考え続けて、いつか良い答えが見つかった時には、今より沢山の知識と誰にでも分かる文章で、このテーマについてしっかり記事を書いてみたいと思っています。
今回は本当に意味不明文だったと思いますが、もし挫折せずにここまで辿り着いた方が居られましたら、自己満足の世界が凄くて本当にすみませんでした。そしてここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
もやもやしていたものが漸く晴れてすっきりしたので、明日からは二次創作と創作文を書くためにまたwordをガタガタさせる日々を再開させようと思います。っていうか卒業まであと一か月半程度になっちゃったよ……。
終わり
■この記事で出てきた・参考にした本たち
そして春風にささやいて―タクミくんシリーズ (角川文庫―ルビー文庫)
- 作者: ごとうしのぶ,おおや和美
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BRONZE -Special Edition- 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者: 尾崎南
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/08/01
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■一連の記事のまとめ
・「闇の腐女子」はJUNE読者になるはずだった存在。方向性が同じ。
・しかしそんな単語が出来てしまったのは、恐らく、(私を含め)ゆとり世代の腐女子はBLとJUNEの違いがよく分かっていないから
・闇の腐女子もJUNE読者も愛について妥協することが出来ない。なぜならばどちらも少女であるから。少女は妥協することが出来ない
・JUNEは長女たちの文化の産物である
・その背景と、闇の腐女子=JUNE読者になるはずだった存在ということを踏まえると、彼女たちがなぜ男性同士の恋愛、それも暗いものに執着してしまうのかが明らかになってくる
・闇の腐女子たちもJUNE読者たちも、究極の愛()について求め続ける割には、でも誰もこの世界に居続けることは出来ないという無常さがある
・ここまで考えて私の思考は止まってしまった。この先を考えてこの文章を綺麗にまとめられるようになるのが今後の私の課題
・ぶっちゃけ言うと中島梓の本とその本で取り上げられている作品を片っ端から読んでいけばこの問題はすぐ解決する(?)
◇◇◇
■2/6 追記
特に理由はないのですが、まだ完全に書き終わっていないくせに、なぜか2/5に投稿したくて無理矢理投稿してしまいました。もうちょっと話したかったことがあるのでこっそり加筆します。
絶愛とBRONZEにはまあ「なにこのヤバすぎる究極のBL……」と苦しめられた私なのですが、今思うとあの作品ってJUNEとBLの境界線にいる作品だったんだろうなと思います。詳しく書く気がないんですが、どうしてもこれだけは言っておきたかった。終わり方はあれだけどでもやっぱあの作品は凄いよ。。。
それで、この記事で、私ポロッと愛と戦う()がどうのこうのとか言ってたんですけど、闇の腐女子な人の作品って自分と戦って書いたんだろうな感凄くないですか。この人いっぱい考えてこの作品書いたんだろうな……ってのが伝わってくる作品めちゃくちゃ好きです。恋はともかく、究極の愛()について考えている時って己との戦いなんだろうなって思っている時期が私にもありました。もうどうでもよくなったんですが
そしたら、中島梓も「タナトスの子どもたち」で同じようなことを真顔で書いていてクソ笑いました。でも私も同じようなこと思ってたから同類&笑える立場じゃないなんですけど……。
で、話がめっちゃ飛ぶんですけど、JUNEの世界と中島梓の世界にちょっと触れて見て思ったのが、やっぱホモ(BLもJUNE)も良いなということです。今更何を言いだすんだって感じですが。
中学生の時にふと「自分はなんでBLが好きなのかな?」って思ったことがあったんですが、その時は「好きなキャラたちのかわいい姿を一度に楽しめるからや!!!」といった、クソみたいな答えしか出すことが出来ませんでした。それ以上頭が回らなかった。
それも間違いじゃないと思うし、今もそう思っているところがあるんですが、でも、私がこんなに長い間ホモのことを思い続けているのは、きっと、この世界のメインの部分が女だけで構成されているからなんだろうなと思います(※腐男子の方を排斥したいという気持ちは全くありません)。
個人的には女性推進社会とか本当に要らんお世話だとか思ってるんですが、でもとりあえず、今は女性が社会で力を出し始めている時代です。でも女は結局、男が作った道の上でしか活躍することが出来ません。別にその事実自体はどうでも良いのですが。
でも、JUNEやBLは女が中心になってゼロから作り上げた唯一の世界*30だし、その世界を一番理解してあげられるのも女だし、発展させてあげられるのも、心を打つものを作ってあげられるのも女です。「それ少女漫画もじゃね?」って感じですが、少女漫画は元々男性作家から生まれたものだしね。
男(腐男子)もこの世界に入ることは出来るし、大抵の腐女子の人は入ってくるのを拒まないとは思うんですが、でも多分男がこの世界で中心部になることは(ゲイやバイの方以外は)不可能じゃないのかと私は思っています。特に根拠はないですが……。
そういった、BLやJUNEには女が唯一ゼロから作り上げ、そして発展させた世界であるという性質があるからこそ私は面白いと感じているし、ずっと好きなんだろうなと思います。逆に男性がこの世界の中心部を握るようになったら、その時、この世界は終わってしまうだろうし、私も興味を失ってしまうんじゃないかと思います。
だからなんだよって言われると別になんでもないんですが、でもやっぱり男性同士の恋愛の作品を取り巻く世界って面白いなと思った話でした。
当にヤマなしオチなしイミなしだ……。
■2020/03/22 追記
久しぶりに小説道場を読みました:
*1:2/4の夜から書き始めた
*2:「こう着陸したい!」ってのは見えてるんですけど、その通りに行くかは私の指次第……
*3:なんで今まで気付かなかったのかというと、もう学校には週1でしか行っていない&学校遠いので端から選択肢になかったから でもいろいろあって発見した
*4:ちなみにコミュニケーション不全症候群は91年の本 「男女平等」の象徴的存在である(と私は思っている)男女雇用機会均等法が制定されたのは85年 発想が古いのはご愛敬(は?)
*5:なんでって話はめんどくさいので省きます
*6:一般の理論的には
*7:でも中島梓は一人っ子って言ってたような……。でもどっちにしろ長女にはかわりないか
*8:「フロイト エディプス・コンプレックス 女」で検索してください というかwikiを見て
*9:ついでに言うと私は生まれる寸前まで男だと思われていたそうです ウケる
*10:限界オタク感がヤバい……。あと、 「次女だけどJUNEとか闇の腐女子系の話普通に好きwww」とかいう人も居ると思いますが、そういう人こそ女版エディプス~の段階を踏んでここに来たんだろうなって思います マジで何言ってるのか分からなくてごめんなさい
*11:全く関係ない自分語りをさせてもらうと、私真性の左利きなんですけど、毎日が疎外感でめっちゃ辛~~~い! からもう考えないようにしています(?)本当に辛いなら左利きが普通の国に行けば良いだけの話だしね(???)
*12:まーた話が逸れるんですが、中編でちょっと言った「少女は社会にとって何者でもない」って話がここに掛かってくるんだろうな……
*13:高確率で暗い未来が待っている
*14:中編の「少女は妥協できない」って話が裏付けになる?
*16:美少年漫画。耽美な世界が繰り広げられている。竹宮先生は美少年漫画界隈の神的存在
*17:森鴎外の娘で、中島梓曰く、耽美系小説の黎明的存在。耽美小説作品が多い。「枯葉の寝床」を読んで栗本薫は衝撃を受けたと語っている
*19:妥協できない、何かにとりついてしまう
*20:そういうところが本当に「少女」
*21:ついでに言うと、南條晃司、バイクで交通事故起こしてたりしてたよね……w
*22:馬車って車みたいなもんじゃないですか(は?)
*23:ただの大人の事情的な問題とかもあったでしょうが……
*24:尾崎南が同人誌で「私は愛と戦おうとした」みたいなポエムを書いていて、「これBRONZEというか今まで書いてきた作品たちのことじゃね……」ってなった
*25:なお、あまり肌に合わなかったので未だに1巻しか読んでいない模様 1回しか読んでないので間違ってたらすみません
*26:15年この世界にいるけど来ねえな~!! っていう人は是非連絡ください。そしてお話聞かせてください&作品読ませてください。お近づきになりたいです。そんな人が居たら絶対いつか大物になるよ……。
*27:今の時点では自分しか納得できない答えしか出せていない
*29:クソほどどうでもいいけど今の自分は、闇に浸かれるほどじゃないけど泥臭い話は好きなままなので、泥の腐女子だと思っている
*30:※JUNEの初代編集長は男だけど