ReShatta2

せんこーこーこーりーしゃった!った!

絶愛メモ 4巻編

 4巻です。とても激しい。やっぱりこの頃の先生は天才。こんなの誰が思いつく・描ききれるんだ。多分計算じゃなくて熱量のまま書いたのがまた天才ですわ。冷静なまま読もうと思っても結局引き込まれてウオーッってなってしまう。。。

 

 

 

■4巻編

 ・やっぱり物騒な表紙。だけど好き~~~~~~!!!!! 先生の絵は記号のちりばめが激ウマ

 ・「晃司もコージもドロだらけでゴミの中にうずくまって ――拾わずにいられなかった 悲しいくらいひとりぼっちに見えたから 俺と同じに見えたから… でも俺はひとりでも生きていける」←生きていけねえんだよなあ(クソデカ溜息)。南條晃司と出会わなければ一人で生きていたかもしれない、だけど出会ってしまったこの歯車が狂いだした感でたまらなくてベッドの底がぬけたわ(?)。南條晃司と出会わなければ、独身を貫くか、それなりに綺麗な奥さんを見つけてなあなあの人生を送っていたかもしれない、こんな激しい感情を抱かず、心の傷は誰にも明かさず生きていたかもしれない泉のことを考えるとため息が出ますわ。こんな感情にさせてしまうからやっぱゴミ捨て場で男は拾っちゃいけないんだよな。

 ・浴室で弱っている姿を見せた泉を泣きながら抱きしめる南條晃司 のシーンに添えられた「俺と同じに 見えたから……」というモノローグ はあ~~~~~上手い上手すぎる。それで泉はここで男らしく南條晃司を抱きしめ返すのがとても良いですね。少女漫画だったら抱きしめられてときめいて終わりですからねだからBLは良いね......。でも「俺と同じに見えたから」ってのはホットロード文法ですよね(?)似たもの同士寄せ合って温めるやつ.....。(尾崎南紡木たくに影響受けてるっていう話題は今回は省略します)

 ・「俺が女を好きになればそれは必ず正しい恋で 男だったら過ちだって言うのかよ?! 世間が許さなきゃ それはまちがいか?! こんなに好きでもか!! 誰も俺の感情に 口を出す権利はねえ……!!」

 はい来ました絶愛の議題ポイント~~~~~~~~~~~~~!!!!! 腐女子史に残るとんでもねえ名台詞だぜ~~~~~~~~!!! 腐女子永遠のテーマ~~~~~!!!

 私はこれについて(それが正しい考えだとかどうかは置いといて)自分なりに深く考えられる腐女子と、そんな難しいことはどうでもいいからホモ見せろ!って言う思慮の浅い腐女子がいるから争いが生まれてしまうと思っているんだよね。

 今はいろんな愛の形が認められるようになってきた時代だけど、これが書かれている時代は同性愛なんて.....みたいな時代だったわけですよ そんな時代に天下のマーガレット様で男同士の恋愛の漫画を描き、これを訴えた尾崎南神よ 半端ねえ~~。

 ・「でも なら どうすればいい 一秒よりも早く進むこの鼓動を 100年より長くなるこの熱さを この痛みを わかってる 何も言わなければいい 何もしなければいい この人に嫌われないように この人を汚さないよう 得られかけの信頼を失わないように……」からのでもやっぱり押さえられなくて抱きしめてしまう南條晃司....。

 絶愛の何が凄いって、ただ激情をぶちまけ続けていくだけでなく、その激情のカウンターがちゃんと置かれてあるところなんだよね.....。中島梓先生の言うところの、悩んで苦しむってのがしっかり出来ているのが本当に最高。こうやって悩み苦しんでしまうからそりゃ「どうすればいい」になってしまいますわ。

 南條晃司はイカレ野郎だけど、ただ相手のことを考えず自分の気持ちをぶちまけているのではなく、ちゃんと葛藤しているうえであのイカレ野郎なので私は大好きです。

 ・あ~~~んやだ~~~~キスしちゃったあ~~~~~///// のに、ここではそんな重い展開にならなかったのアタシ何回読んでも不思議でならないわッ

 ・泉のことを思えば思うほど、泉のマッマみたいな運命を辿りそうになっていく南條晃司良い......................................。

 ・南條晃司がついに気持ちを抑えられなくなり泉を襲うシーン。こうやって書くとギャグでしかないんだけど、激しい......激しい...............。やりすぎてもはやギャグってのを圧倒的熱量でねじ伏せていく尾崎南神△すぎる......................。この技術を持っている腐女子が現代にいるかいやいない(いるよ)。

 ・「これ以上あんたを好きになれば 俺は一生あんたから離れられなくなる この想いはかなうことがない… 一刻も早く俺を止めなくちゃ……!!」からの無理矢理泉を襲う

 わかり太郎(?) 好きでどうしようもなくて、その感情が好きな人を傷つけてしまう、だから何もせず去るのが最良だと頭では分かっているのに、結局気持ちが抑えきれず襲ってしまったという矛盾 良いですねえ~ 一発めちゃくちゃにやってめちゃくちゃに嫌われたらどんなに楽だというその弱さ(→「言ってくれよ… "二度と顔もみたくねえ"って "死んじまえ"って――」)に「好きならなにしたっていいとでも 言うのかよッ」と答える泉 とっても良いですね~~~~~~~~~ 決して甘えを許さない泉とても良いよ......................... 

 ・「こんなことがしたかったんじゃない… でも 今 壊さなきゃ きっと もっとひどいめにあわせちまう…!! 好きなだけなのに どうして…」

 泣いちゃう~~~~~~(嘘です真顔で打っています)!!!! 女とっかえひっかえな男がこんなに一人の人に対してもがき苦しんでるのめちゃくちゃ泣いちゃう~~~~~(軽っ)!!! そうなんだよな、誰しも好きな人と傷つくことのない優しい関係になりたいよな、だけどそれは自分と思いが同じじゃないと成立しないわけで、その同じ思いになるのがめちゃくちゃ難しくて、それが出来る人なんてそういなくて、結局自分は一人なんだ、好きな人と一つになれることはないんだという悲しい現実と全力で向かい合っている尾崎南神が伺える 中島先生のいうところの存在の葛藤だ~~~~~(涙を流す黄ハゲ絵文字)

 ・次の日、昨日の夜のことを思い出して鼓動が早くなっていく泉の描写 なにげない描写だけどとても好き 泉の中で南條晃司が無視出来ない存在になってしまった=今までの自分ではなくなっていくのが伺えるこの描写 とても良い

 ・「――心臓に… 刃を突き立てることもできなかった あなたがまだ生きて 息をしているのかと思うと――!!」「あなたにとって 一番有害になる俺は 抹殺しなくてはならない 俺が息をしていれば あなたを苦しめる 追い詰める 汚してしまう ――でも どうしても できなかった 俺が死ねば あなたは自由になって その脚で また太陽の下を駆けるんだろうか 俺より あんたを好きになる奴なんて いるもんか…!! たえられない」

 繰り返しになるけど本当に良いよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! 俺たちが求めてるのはこの激しさだよな~~~~~~~~~~!!!!! 

 で、ここに「その瞳で誰かを見つめるんだろうか その唇で何かを語るんだろうか その腕で いつか誰かを愛するんだろうか」ってポエムが添えられてるんだけど、これがもうめちゃくちゃ切なくてたまらなく好き 想像したら泣いちゃう それが耐えられないから美しい今の状態のまま相手を殺すべきなんだけどでもそれは大迷惑すぎる、だけど変わらないものなんてない、だから時を止めなければ――自分が死ぬしかないって結論に至ってしまうんだよな っていうか初めて絶愛読んだ時、このポエム読んで「これは私が二次創作でやりたかったテーマや~~~~~~!!!」ってなったんだよね はあ

 ヤンデレって言葉が流行ってましたけど、絶愛読んでからヤンデレで一蹴するんじゃあないよって思うようになったんですよね ヤンデレの声を聞いてやれ感 でも気持ちは分かるけど好きすぎて殺すのはやっぱりいけないよ絶愛読みなって感じ

 それにしてもここまで激しく愛している姿を描けるのほんと凄い 尾崎南神はいつもこんな思いを抱えて生きていたのか.....感 まあここまでされると相手は「ええ....」ってなっちゃうだろうけど 多分彼女はそれも知っている だからこうやって昇華していくしかないんだね

 ・「…どうすればいいのか 何もわからない 結局…わかっているのは 俺は あんたが好きだということ だけだ」「じゃあ俺が女だったら あんた 俺のこと好きになってくれますか? あんたが女だったら俺はあんたを好きになっていいのか そんなことであんたを好きになってくれるのかよ……っ」

 はい来ました~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!! 絶愛最大のテーマ(と私は思っている)再放送~~~~~~~~!!!! BLを少女漫画雑誌でやった作品が言うと重みがありすぎる!!!!!!!!!!!!! 腐女子は「お前が男でも女でもお前を好きになったぜ」という魔法の呪文を唱えて走り続けるわけだけど、その根拠を論じるのはとても難しいこと だけど尾崎南神は向き出しのまま・死ぬ気で俺たちに伝えてくれている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 最高やでやっぱ時代の寵児な人間はやっぱり格が違うぜ ここまで、この腐女子の原始的な思いをここまで深く考えられる、それでいて形に出来る人もう現れてこないよきっと 強すぎるよ でも実際泉が女だったら南條晃司は同じくらいの激しさで愛せていたのだろうか感あるよな ここらへん誰かとお話したい

 ・この激しさにはさすがの泉(揺るぎない自分の信念の持ち主)も揺らいじゃうよ。ということで.......なによその女~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!! いよいよ絶愛が終盤にさしかかる...........

 ・そしてこの「どうすればいい」である。

 

 疲れた.........。そして南條晃司は神の言葉しか発さないBLの宝石箱や~!という腐女子彦摩呂で終わろうと思います。

 

 4巻読む前はこんなにメモ書いてるのに全然最後のまとめ文の構成が思いつかないなと思っていたんですけど、やっと輪郭が見えてきました。のでこれやる必要なくなってきた感ありますがまああと1巻だしね。

 

 続く

 

絶愛―1989― 4 (マーガレットコミックスDIGITAL)
 

 

 

 

無職日記②

 イカれた在宅メンバーを紹介するぜ! 自宅待機オンライン講義がキャンパスライフ・弟! フレンチブルドッグとは名ばかり、佐賀県出身・犬!! 無職・俺!!! 以上だ!!! みんな好き勝手過ごしてるぜ!

 元々休日は家から一歩も出ないことがザラなので、こんなご時世ですがほぼいつもと変わらない生活を送っています。ですが、急に「体.......動かしてえ............!」という、人生で初めての感情が生まれ、犬を引きつれて自宅周辺を歩きまわったり、無駄に自転車を漕いでスーパーへ買い物に行ったりしていた昨日でした。無職は人を変える。

  さて、体はどうでもいい状態の私ですが、頭を一切使わなくて良いこの日々が怖くて、ボケ防止のノリで少しだけ勉強をしています。いつか取れたらいいなと思っていた資格の勉強をするための勉強中です。要するにおさらいをしているところです。

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 これはその勉強で使っている電卓の写真です。この電卓は私が入社以来3年間毎日使い続けていた電卓でもあります。今でこそ利き手じゃない手で、間違うことなく素早く打てるようになりましたが、昔は間違っては焦りまくってたな~。でもこの技術も今となってはもう全く意味を成さないんだなあと思うとなんだか切ない。ので、電卓使う必要があるこの勉強を始めたところ、めちゃくちゃありますね。

 

絶愛メモ 3巻編

 2巻にのめり込みすぎた結果、大やけどを食らい緊急入院していましたが、今日退院しましたので早速再開しようと思います。嘘です。

 大やけどを食らった私に気を遣ってくれたかのように、3巻は1冊の半分が読み切り=本編の量が少ない......。

 ところで皆さん、泉は名字呼びなのに南條晃司はフルネーム呼びな私に疑問を抱いている頃でしょう。深い理由はないけれど、南條晃司はやっぱ南條晃司と読んでこそじゃん?(?)

  

■3巻編

 ・そもそも表紙から既に物騒なんだよなあ.......................。出血しとるやないかい。

 ・本当は激しい気持ちが抑えきれないのに、ぐっとこらえて明るく振る舞うことで泉の傍にいようと努力する南條晃司.............。あるあるだよね.......(誰だよ)。 

 ・っていうか、好きな人が通う学校に転入する南條晃司(最終学歴中学校卒業)、冷静に考えてヤバすぎなんだよな でもホモはそれくらいやらないとな

 ・普通の高校生だったら、自分が泉を大切に守ったのに、「他人を守ることしか知らないあなたに 哀しい思いはさせなかったのに――」あ~~~~~~~~~~~~~~~~これこれこれ~~~~!!! カリスマ的・強がりな受けを守りたいと焦がれる攻め........腐女子の王道文法だよな~~~~~!!!! っていうか私が大好きなやつなんだよな~~~~~!!! 与え続けている人には一体誰が与えるのだろうの法則(何それ)

 ・「その瞳だ キラキラ輝いているよ 眩暈がするほど この人が好きだと感じる 汗が… 夕陽に透けて眩しい 凄え 綺麗だ――」はいはいはいはい、良いですよ~~~~~~!!! 自分にはない美しさを持つ者への憧憬 好きな人に美を見いだすのそ感性、腐女子あるあるだよね.......。良いポエムだけどこうやって自分で文字に起こすと死ぬほど恥ずかしいやつ(こんなメモ企画してる時点で恥ずかしい全開なのに何言ってんだよって話ですが)

 っていうかこういうのってふつうに少女漫画でもあるよね。やっぱBLも少女漫画も本質的には変わらないんだろうなという分かってはいるけど認めたくない事実。でもやっぱり男女でやることじゃカタルシスを感じない、孤独な感性が満たされない、男男でやるからこそ良いんだという人種がいるからこそ面白いんだよね

 それで書きながら思ったんだけど、こういうの、少女漫画でやったら最終的に男側に優しくされて終わりみたい(受け身)になるけど、BLだと、少女漫画でいう男側もやれるから良いんだね まさに南條晃司がそれだね

 ・泉に好きだと言ったら嫌われてしまうと葛藤する南條晃司いいね.......。いろんな女をたらしまくってる男が言うと最高だね、ぼくは本当に好きな人には好きといえないパターンのやつが大好きなんだよ。ぼくはね、好きじゃない人と寝ながら好きな人を思ってポエムるホモが大好きなんだよ。

 ・泉の脚に触れた手が震えていた南條晃司 良い........。泉に出会って自分の純粋な感情に気付いていくの良い.....んだけど、そのポエムの真下のコマで「女.....抱きてえ......」っていってんの草

 ・欲しいものはフェラーリじゃなくて泉の心な南條晃司~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!! 爆イケお姉様にもそれはさすがにご用意できねえ~~~~~~~~~~~~! 

 ・泉のことをマスコミから忘れさせるために大スキャンダルをわざとぶちかます南條晃司。っていうか姉妹どっちにもちょっかいだすって超次元スキャンダルで笑ってしまう。彼女らの今後の人生のことを考えるとほんまアンタ。いやまあ「最低!」って感想が出てくるのが普通ですわな、だから泉もそうなりますわな。君のためにやったことなのに悲しいなあ......。そういった方法じゃないと泉を守れない身なの悲しいなあ......。そして気付いてもらえないの悲しいなあ......。抱きしめても伝わらないの悲しいなあ..................................................。

 ・からの「この気持ちは 殺そう 俺の一人よがりな欲望の刃で あの人を傷つけてしまう前に この感情は殺そう」

 はあ(クソデカ溜息)。

 絶愛の大きなテーマ(だと思っている)、「好きだけどこの感情が相手を傷つけてしまう、相手を傷つけたくないならば去ることが最良だと頭では分かっているけど、やっぱり止められないこの感情」がまさにここですね。マジ難しすぎテーマですよね。BLぶち超えて全人類のテーマですわ(?)

 こういうのって現実世界でやったら「重w」で一蹴だろうし、少女漫画でやれば、めちゃくちゃ都合の良い男が上手い具合に合わせてくれて終わってしまう、違うんだよ、俺たち腐女子はそんなのじゃだめなんだよ、考えさせてほしいんだよ、って感じですな。だからBLなんですね。っていうかこういうの議論するのはJUNEな気がしますけどね。今の商業BLでここまで詰めてるのないでしょ(あっても浅瀬)。ところでこの問題の答えって一体なんなんでしょうね.....................。

 ・そのカウンター?な泉の育った環境設定 上手い 上手すぎる

 母親が父親のことを好きすぎて殺してしまったところを目にした泉は愛することに恐怖と疑惑を抱いている だからこそ一人で生きていこうとしているという設定 

 はー上手い上手い上手い 先生天才 この設定は計算したんじゃなくてきっと自然に生まれたんだろうと信じたい 

 他人に一歩踏み込めない、怖いと感じる自分 そんな自分に手を伸ばそうとしている存在 他人に一歩踏み込めないっての、誰でもある経験だと思うんだけど、それって自分への不信感がもたらすものなところあるよね 何の話だよ すぐに文に出来ないんだけどここらへん凄い大切な気がする 

 ・ああ~~~~~~ついに告白しちゃったよ~~~~~~~~~~~~~!!! 議題は集まった、ここから実践を交えた討論だ~~~~!!!!

 

 読んでいて思うことは上記のとおりめちゃくちゃあるんだけど、それらがなかなか一つの答えにまとまらないよ.............。溶接師来てくれ..........。っていうか読み返してみるとマジで日本語喋ってないですね.......。

 

 続く

 

絶愛―1989― 3 (マーガレットコミックスDIGITAL)
 

 

 

 

無職日記①

 有給消化は先週の金曜日から始まっていたが、私的には今日からいよいよ本番だ。土日の休みは休みに入らない。人が働いている時に休むことこそが休みなのだ。

 駐車場へ向かう際に見上げた空はとても澄んでいた。会社から解放され、平日の真っ昼間からふらつけている、しかも快晴だなんて、(実質)無職(実質)初日にふさわしすぎる日だ。にも関わらず、早速死にたい気持ちになってしまった。......と書くと、真に受ける人がいるかもしれないが、実際は「うっわー☆ 空めっちゃきれー☆ なんかよくわかんないけど今とっても死にてえー☆ キャッキャッ」程度なので安心してほしい。

 澄んだ空、柔らかな日の光、誰もいない生活路。私という社会の歯車ひとつ無くなっても、この世界はこれまでと同じ通り続いていくのだな、と思った。だからなんとなく死にたくなった。

 自粛自粛と言われながらも、街に出れば車が沢山走っていた。きっとこれら車一台一台が経済活動を成している最中なのだろう。そんな光景を見て、そのなかの一つでない私はもしかして今死んでいるのではないかと思った。そんなわけないのだが、なんだか、幽霊になって街をさまよっている、そんな感じだった。

 用事を済ませた後、お店に寄った。当然知っている人は一人もいない。だから、私は無言で店内を歩く。他の客とすれ違っても、相手は表情一つ変えない。ふと、私の姿は他人に見えているのだろうかと怖くなる。だが、そう思った直後にすれ違った店員さんが、私に「いらっしゃいませ」と声を掛けてくれた。機械的にされたと分かっていても、とてつもなく救われた気分になった。私は生きていていいんだと思ったくらいだ。考えすぎである。

 (実質)無職(実質)初日に思ったことは、無職は度胸がないと務まらないものだということだ。こんな、自分がいなくても世界がまわっていく光景を見ながら、そして幽霊になっているような感覚を味わいながら毎日生きていくなんて、私には無理だ。こんな生活ずっと続けていたら気が狂ってしまう。この焦燥感に耐えられる者だけが真の無職になれるのだろうと思った。

 私は労働が大嫌いだ。だけど、今日ばかりは早く社会の歯車に戻りたいと思ってしまった。初めての感情だった。そんな新たな自分に気がつける無職生活も悪くないなと思った一日だった。結局この生活を謳歌してるのかしてないのかどっちだよという話なのだが。

 幸い、この生活には終わりがある。今、私に出来ることは数週間後、「もう無職は充分だ、これからバリバリ働くぞ」と前向きに言えるよう、全力で(こんなご時世なので他人に迷惑を掛けない範囲で)この期間を謳歌し、完全燃焼することしかない。なので....................めちゃくちゃ遊ぶぜ~~~~~~~~~~~~やりたかったことやるぜ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

絶愛メモ 2巻編

 この遊びの果てに破滅がある気がして怖いけど2巻編です。付箋を貼りながら読んでいるのですが、2巻は1巻の倍の量を貼り付けてしまいました。先行き不安。

 もう一度言いますが、これはメモであり私が直感のまま書いている文なのでいろいろおかしいところがあるとは思いますが許してください。解釈違いといわれても知らん。

 

■2巻編

・はいトップギア入りました~~~~~~。尾崎南節が全開だ~~~~~~!!!

・絶愛といったらポエム!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 「考えていたことがあった 掠れることのない記憶 その理由 ただ一瞬のうちに 全身で感じた 突き上げるような熱い塊は ライバル意識だったのか それとも」

 泉とはじめて出会ったときの南條晃司の「負ける こいつには勝てないかもしれない」というモノローグを添えられてのこのポエム。良い。

 絶愛は読んでいて「愛するとは何か」を問われているような気持ちになるわけだけど、それを議論するにはまず、「そもそも愛という感情はどうやって抱くのか」ってという点を考えることを避けられないわけですわ。それを考えると次は「そもそも愛を抱くためにはその人を意識する過程が必要不可欠であるわけだけど、その過程はいつ芽生えるのか」も考えないといけないということになりますわな。

 それが南條晃司の場合は、敗北感だったり、「勝てないかもしれない」という危機感に似た何かだった。無感動、生まれながらにして全てを手に入れているような人生、自分に足りていないものなんてないと思っていた人生(クソ歪んだ認知乙)を――いわばこれまでの自分を揺るがすような事件。自分にないものがあると気がつけばそのないものに焦がれるのは自然の摂理。ないものを得ることで完全体になりたい。そのないものを得るためにないものを持っている者に近づきたいという考えは合理的。しかし一体誰のための完全体か。自分のためだ。

 ということで、愛するということは突き詰めると自己愛になるのではないかとこの時点では思ってしまう。

 ここでベタに「愛」でぐぐると、「かわいがる。いつくしむ。男女が思い合う。親しみの心でよりかかる」と出てくる一方で「そのものの価値を認め、強く惹きつけられる気持ち」と出てくる。>>>>まさに南條晃司<<<<。

 この時点の南條晃司の愛は「親しみの心でよりかかっている」とはほど遠いなという感じ。親しみの心というよりは、激しい感情が抑えきれなくて苦しんでいるという感じ。

・「う~ん深い!w」ってなってたのに次のページをめくるとノーヘル爆走南條晃司。今をときめく人気歌手南條晃司がノーヘル爆走。笑ろてまうわ。さすがスキャンダラスな男は格が違う。そして渋谷のマジックコネで全てなんとかなってしまうこの世界観ほんま笑うわ。インターネッツが普及されていない時代だから出来たことすぎるぜ。

・芹香の「おにいちゃんは…いつも夢をくれるんです―― でも 自分の夢は――」という台詞?、と泉の「親しかった人達が 手のひらを返したように冷たくなった 誰も信じられなかった 残されたのは 幼い妹と弟と 左腰の傷だけ」というモノローグ。

 私は南條晃司の思考回路が好きなのでどうしても彼のことを考えてしまうけれども泉もぐあ~~~~~~~~~~~~~~。

 誰も信じない、一人で生きていくんだと孤独な道を歩んでいた泉、尊~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! その青い感性尊~~~~~~!!!! 南條晃司とかいうやべえ男に出会ってその人生計画を台無しにされてしまう泉、皮肉にも人間になっていく泉~~~~~~~~~~~~~~~!!! 南條晃司は腐女子として共感するけど、泉は腐女子以前、一人の人間として共感するところめっちゃある~~~~!!!!

 南條晃司も泉拓人も腐女子のエッセンスの擬人化だからな~~~~~~~~(?)

 私は南條晃司は「なぜこんなにもBLに惹かれてしまうのかと自分に問い続けるのか(=絶対的なものを焦がれている表れ)腐女子」の擬人化で、泉は「誰も自分のことを理解することは出来ない、誰とも心から打ち解けられない自分、一人で生きていくんだ、と自分に唱え続けている(だけど本当は同じ考えの人だったり、寄りかかれるような人が現れるを求めている)独りよがりな少女」の擬人化だと思っているところがある。この二つが相まって腐女子は誕生するのだ(?)

・南條晃司が新曲にモデルの人がいるのかについて尋ねられたインタビューで「その人はとても純粋な人で、負けず嫌いで強情で乱暴者だけど本当はとても優しくてさみしがりやで大切な人を守る為に自分の一番好きなものを犠牲にして生きています」と答えているシーン。

 こうやって言語化されると泉ってやっぱ少女のエッセンスそのものですわ そしてそうである自分を理解してくれる相手を求めているという願望の果ての南條晃司(?)

・泉が南條晃司に芹香のことが好きなのかと尋ね、寂しそうな表情で応える南條晃司 あ~~~~~~良い とっても良い まさか自分のことが好きだとはゆめにもおもっていない泉 良い それが普通なのだ、それなのに自分は泉が好きなんだという状況から生まれるこの寂しそうな表情 良い

☆「あの人は純粋すぎて まるで剝き出しの魂が 無垢で 綺麗だ…」←めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ分かる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!! めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃわかる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! それしか言えね~~~~~~~~~~~~~~~!!!

 この腐れきった世界、純粋なままでいたら悪いやつらに搾取されてしまう、だから鎧をまとって生きていかなければ生きていけないような世界に剝き出しのまま立ち向かってる人、めちゃくちゃ美しくみえるよな~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! めちゃくちゃめちゃくちゃわかる~~~~~~~~~~~~~~!!!!!! そんな無垢な人に手を伸ばしたところで自分は汚れたままだし、その人を汚してしまう可能性があるのにそれでも焦がれてしまうよな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!! 話はそれるけどこれ、野村史子神の「薔薇はもうこない」でも読んだぞ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!

からの!!!!!! 「逢うたびに 傷つけてしまう その方が こんな怪我の痛みよりも 身体を切り裂く 逢わずにはいられない 自分を止められなくなる......!」分かっとるやないか南條晃司~~~~~~~~!!!!!

 無垢で美しいその魂に惹かれる反面、自分がその人の前に現れるとその人を傷つけてしまう、だけれども逢わずにはいられない、それほど自分は焦がれてしまっているのだというこの葛藤~~~~~~~~~~~良~~~~~~~~!!! 

・泉の「これは 自己防衛ってゆーんだ でも知られずに済むかもしれなかったんだ 誰も 傷つかずに済むかもしれなかったんだ あいつは危険だ」というポエムと、バイト先のガソリンスタンドに来た暴走族が南條晃司の悪口を言っていたから蹴り上げて複雑な表情を見せるシーン(なんてシーンだ)

 良い..............。誰にも心を開かず生きていくと決めていた泉の世界に突然現れた南條晃司という(文字通り)危険な男...........。そうなんだよ泉は南條晃司にさえ出会わなければ今まで通り誰も信じず一人で強く生きていけたかもしれない、だけどそうならば他人を想って胸を焦がす、人を愛するということは自分か相手かどちらかが必ず傷付くという苦しさも一生知ることは出来なかった なのに出会ってしまったのだな~~~~全くかわいそうな男だぜ

・南條晃司と出会ってしまったばかりに、自分が殺人事件の犯人の子どもであることが世間に知られてしまい、妹弟にも影響を及ぼしてしまってめちゃ困りな泉拓人くん。だけど、そのおかげで妹弟の保護先の親にもっと頼って良いのだと言ってもらえ、もっと他人を信じて良いのだと気がつけた泉......皮肉だぜ..... 南條晃司と出会ったばかりに人生めちゃくちゃになったのに南條晃司と出会わなければ気づけなかった温かさ.....皮肉だぜ......

・「こんな傷はいつか癒える でも俺が抉りだした泉の傷は ――治らない そばにいたい もっと知りたい その傷を癒やしたい そばに…!!」、「まっすぐに… 一点の曇りもなく 挑むような瞳 ――泉…… あなたが欲しい――――」

 ☆の繰り返しになるから省略しようかと思ったけどやっぱり良い..................................................................。

 愛のきっかけは衝撃、南條晃司にとっての衝撃は敗北感、敗北感の根底にあったものは自分にもっていないものを持っている人間の存在、自分に持っていないもの及びそれを持っている者に近づくことで完全体になりたい(※とはどこにも書いていない)、その完全体は誰のためか、自分のため、「自分のため」に相手のことは入っていない、つまり自己完結・自己愛の世界の話、愛とは突き詰めると自己愛なのか、わかんね~~~~~~~!!!という腐女子マジカルバナナで2巻メモは終わろうと思います。

 

 疲れた.....まだ2巻なのに......。気分は火だるまになった気分です......。けど、先生が魂込めて描いた作品なんだからそれくらいの気持ちになって当たり前だよね、、、、。

 

 さっそく迷走し始めたので、忘れないために書いておきますが、私は愛とは何かを知りたくて絶愛を読み直しはじめたのではなく、絶愛から読み取ることが出来る、「腐女子の普遍的な要素」を理解したくて読み直しはじめたのです。ここまで読んでみて、やっぱり絶愛はまさに、中島梓の言葉を借りて言うならば「人間の孤独、見すてられた幼な子の孤独、愛、妄執、他の存在への「思い」」が体現されている作品だなあと思いました。まあこの先生の言葉、野村史子神に向けて書かれたものなのですが(?)。っていうか、先生の言葉が全てやん!!!!! やっぱ中島先生はすげえや!!! けど、サノは絶愛読んで考えるのをやめへんで!!!!(広島県出生岡山県育ち)

 

 多分続く。 

 

絶愛―1989― 2 (マーガレットコミックスDIGITAL)
 

 

 

 

僕のいない朝

 

 ニコニコの動画を貼るなんてここは00年代かと思った皆さん、落ち着いてください。これは2020年の記事です。

 

 有休消化という名の無職生活がはじまりました。私のいない会社はきっと今よりずっと素晴らしくて全ての歯車が噛み合っているでしょう。

 

 今年は正月から元気よくホモ文を書いていたはずなのに、いつのまにか転職活動に終止符が打たれていて、3ヶ月あれば人はめちゃくちゃ変わるというのを実感しました。本当に今年に入ってから色々あった。もう気分は年末なんだけどまだ4月なんだよね。

 

 さて、本題に入ろうと思います。みんな読みたいだろ? 俺の赤裸々退職エントリー...............................。

 .......なんですけど、この2年の間にあった出来事を赤裸々に綴ってネットの海に流せるほど気持ちはまだ落ち着いていません。ので、退職エントリー氷山の一角編という名の要点だけポエムを書こうかなと思います。

 

 ***

 

 この度、新卒で入った会社を退職することになりました。退職しようと思ったきっかけは、「他にやりたいことが見つかったから」、そして、「運良く拾って貰えた」と言ってしまえばそれまでですが、ここに至るまでには本当にいろいろありました。

 私には将来やりたいことがなく、それがコンプレックスの一つでした。夢に向かって進んでいく人達が羨ましくてたまりませんでした。それでもやっぱり人生をかけてでもやりたいと思うことはなく、推しに貢いでいくといったオタク生活が続けられたらなんでも良いと思っていました。だから、別にやりたい仕事ではないけれど、オタク生活を続けるにはバッチリな環境である今の会社に入りました。

 だけど、働いてみて思ったことは、やりたくないことをやって生きていくにはあまりに人生は長すぎるということでした。加えて、オタク生活は私にとって、一瞬の慰めにはなってくれるけれど、ずっと傍にいてくれるわけではなく、そんな、消費していくだけの人生を生きていくのがなんとなく怖くなってしまいました。

 オタク的な生活をやめる気はないけれども、だけどそれを人生のメインにしてしまうのは違うんだ、だから他に何かやりたいことを見つけてそれを仕事にしなければ、と考えたけれども、文を書くことくらいしか思いつきませんでした。それは確かに好きだけれども、そんなもの仕事になるわけがないと思っていました。

 ですが、仕事が本当に本当に辛かった2018年の7月にコバルトさんの企画に運良く入賞してしまったものですから、仕事から逃げたい気持ちも相まって、恥ずかしながら、本気で「これが私の天命なんだ」と思ってしまいました。それからはもう簡単です。「私にはこれしかないんだ」という魔法の呪文を唱え続けながら、仕事中は文の構成を考えて過ごし(クズすぎる)、退勤後や休みはほとんど遊びに行かず文を書き続けました。文を書くことに携われるような会社に入れるよう、面接でアピール出来るような実績を作るために。

 書いている時は「めちゃくちゃ小さい賞で1回入賞出来ただけで、天命だなんてバカじゃないのか、目を覚ましたほうが良い」と不安で仕方なかったですし、余計なものはそぎ落として一生文を書くような生活をしているものだから(それ自体は苦痛ではなかったけれども)だんだん人と感覚がズレていく――人と話が合わなくなっていく自分が怖くてたまりませんでした。裏を返せば、たとえそうなってでもこの目標を達成したかったということなのですが、当時の私は必死すぎてそんなことさえ気付かなかった。

 そんな努力もあって、運良く拾って貰え、晴れて退職出来たのでしためでたしめでたし。なのですが、本当は不安でいっぱいです。自分は取り返しの付かないとんでもないことをしてしまったのではないか(※実際している)ということに日々苛まれています。

 かといって今の職場に残り続けても、結局いつかは同じ結論を出していただろうし、あんなに全てを犠牲にしてでも取り組めることなんて他にないですし、まあこれで良かったんだろうなと思います。こんな時代だからこそ、やりたいことはやれるうちにやっとかなきゃですしね。なにより、万が一この選択が誤っていて、結局すぐに退職してしまったとしても、将来やりたいことがなかったことに対するコンプレックスが解消されたことと、それに向かって努力し、達成出来たという事実はきっと今後の人生の糧になってくれるだろうと思います。.......と思うしかない。

 ということで、私は新卒で入社し、三年勤めた会社を退職いたします。来月からは新しい職場で頑張っていきます。今後綴られるであろう、第二新卒情緒不安定日記にご期待ください。

 

 要点だけといいつつ、結局いつものクソ長節が炸裂してしまいました。。。

 赤裸々編(?)で詳しく書こうと思っているのですが、実は今回採用してもらった会社の面接はマジで手応えがなかったんですよね。「やっぱり私には向いていなかったんだ」と、目標を諦め、別の道を探し、「まあ人生ってそういうもんだよね」と現実を受け入れられ始めた一方で、「でもじゃああの天命のような出来事はなんだったんだろうなあ」と思いながら過ごしていたところに採用のお知らせがあったので、なお嬉しかったんですよね。。。やっていけるのかどうか、不安しかないけれど、現職で怠けちらかした分(最低すぎる......)、次の職場では本当に頑張ろうと思います。ので、どうか上手くいきますように。。。。あー怖い怖い。

 

絶愛メモ 1巻編

 我が腐女子人生のターニングポイントとなった作品、絶愛・BRONZE(尾崎南 著)のことをいい加減ブログに記したい!!!! だけどいきなりまともな文を書き上げるにはあの作品はあまりに強すぎる!!!

 というわけで、とりあえず感想メモからはじめようと思います。メモゆえに日本語になっていません・解釈違いが炸裂していても許してください。感想メモが集まった時、書ける!ってなったら書くし、ならなかったらそれで終わり。みたいなゆるい感じで向き合わないと大やけどをしてしまう。そんな作品なのさ........(?)

 

■1巻編

 ・1巻はまだ穏やか。穏やかに過ごしたいならば、ゴミ捨て場で男を拾ってはいけないのだ。

 ・絶愛といったらポエム! ポエムと言ったら! 

 「――覚えているのは はき古したスニーカー 刺すような強い日射し 小麦色に灼けた肌―― 

 灼熱の太陽を照り返すほど ギラギラした瞳の 野生動物のような少女 心臓に杭を打ち込まれるように 

 ――それは、俺の鼓動を貫く 激烈な記憶――」

 はい!!! ここが全て(個人的には)、ここが議題!!! これは開幕4ページ間での出来事!!!!!

 ここを何度も何度も噛みしめてホモを、BLを、BLがなければ生きていけない自分を突き詰めていくんだよね。この、「心臓に杭を打ち込まれるように」「俺の鼓動を貫く激烈な記憶」、を突き詰めると絶愛の話が出来上がるんだよね(?)

 南條晃司は生まれながらにして全てを手にしている()男。いわば無感動な人生の中に突然現れた心臓に釘を打ち込まれるような体験、殺伐とした心の中でその体験だけが唯一煌めいていたのだろう...................。人間誰しも輝くものに手を伸ばしてしまうもの............................................................................................。その輝くものに手を伸ばすことが命がけであることを南條晃司は知ってしまうのだ...................................................................。

 ・「けじめのねえ奴は嫌えだ」という泉の言葉に、「誰のせいだと思う」と応える南條晃司~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!! やっぱり無感動な人生の中で唯一輝いていたのが泉の記憶なんだね~~~~~~~。あの記憶に勝る熱い経験に出会えなくて渇望していたんだね~~~~~~。あるよねあるよね何をしても満たされないあの感じ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!

 ・寝ている泉にキスをしようとして留まるシーン。まさに自分の渇いた心の中で唯一煌めいているものに手を伸ばしている・手にすることで満たされたいという欲望のシーンだよね。その自分の激しい欲望が愛する人を傷つけることになるかもしれないということをこの時のまだ南條晃司は知らなかったのだ................。→「12年間 背負ってきた 左腰の 膿んだ 傷 俺が抉った」につながるね...............................。

 

 1巻はまだ平和(十分イカれた展開だけども)なのでこれくらいで。

 また別のことを思い出したりさらに再読して思うことがあったら増えていきます(予定)。

 

 

絶愛―1989― 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)