「闇の腐女子」的世界と私(前編)
前回の記事は沢山の方(自己比)に読んでいただけたようで、凄く嬉しかったです。本当にありがとうございました。めちゃくちゃ拙くて*1すみませんでした。。。
あと、あの記事書いた後、下書き記事を漁っていると、私が初めてThe Birthdayのライブに行った時の感想文が出てきました。
初めてThe Birthdayのライブに行った(2014年)後に書いたクサいポエムが下書き記事の中から発掘された ① pic.twitter.com/3LLuYEyMFp
— サノ (@mi8no) 2017年1月25日
2014年に初めてThe Birthdayのライブに行った後に書いたクサいポエムが下書き記事の中から発掘された② pic.twitter.com/3hvlEGe5Zl
— サノ (@mi8no) 2017年1月25日
2014年に初めてThe Birthdayのライブに行った後に書いたクサいポエムが下書き記事の中から発掘された ③(終わり) pic.twitter.com/6YmO5IbchN
— サノ (@mi8no) 2017年1月25日
アイタタタタタタ……。でもせっかく書いた&2年経って、他人事のように思えるようになったので晒しておこうと思います。笑えないけど笑ってください。
それで、なんでいきなりあんな記事を書いたんだって話なんですが、私、この2年ほどずっとあることを考えていたというか囚われていたんですが、それのとりあえずの一区切りがついたので、それについてここに書き留めておこうと思っていたんです。けど気が付いたらあの記事を書いていました。ウケる。
ということで、今回はその元々書きたいと思っていた話をします。いつもに増して自分語りが凄いし読む人のことを全く考えてないしマジで自分しか分からないです。あとクソほど長い割に答えがまだ出ていません。
本当は力入れて書こうと思っていたんですが、思うことあってやめました*2。ので思いついたままだらだら書きます。真顔で書いてる感ありますが、普通にふざけて書いてるので普通にm9(死語)してください。
追記に続きます。
◇◇◇
※分からない単語が出て来たらぐぐってください。今回はいちいち説明しません。延々と文字が続きます。ごめんなさい。
1. ことの始まり
今から約2年前、つまり大学2年生の時、ひょんなことがきっかけで私は尾崎南先生の作品「絶愛」「BRONZE」と出会いました。某動画サイトに上げられていたOVAの動画で(クソ)。
それらのOVAを見たことある方は分かると思うんですが、OVAは現代に若者()してる私たちからしたら本当にギャグなんですよね。当時は普通だったのかもしれませんが、私たちからすれば、申し訳ないですがあれは本当にギャグです。ということで私はあれを大爆笑しながら見ました。でも終わり方がなんか気になる感じだったので、私はすぐさまネットを駆使して絶愛とBRONZEの原作(+最終章)を揃えて読みました。これが全ての始まりだった……。
2. 闇に葬られる
まあ原作が面白いこと!
OVAはギャグでしたが、あれが如何に誤解を招くつくりになっているかが良く分かりました。いや原作もめちゃくちゃで笑ったんですけど、でも繊細というかこの90年代萌えの人間*3に響きまくる絵柄とこの話の重々しさとめんどくささ! 私の心に直撃でした。
で、そんな感じでルンルンで絶愛を読破し、BRONZEに移っていったのですが。いったのですが……。BRONZEは絶愛以上に重たい展開が待っていたのです……。どうしようもない展開、むちゃくちゃな終わり方、幸せになれる気配がない泉と南條晃司*4。私は頭を抱えました*5。そして絶愛とBRONZEのことばかり考える日々が始まりました。
3. 腐女子としての氷河期が始まる
ちょうどその頃は刀剣乱舞のサービスが始まった頃でした。事前登録をしていたのもあって、サービス開始当初は私もめちゃくちゃハマりました。そして私は腐女子。ホモ大好き。男2人よれば文殊のホモ。文殊の妄想。ということで、私は推しカプの二次創作文を書こうと思い立ちました。書きました。
ところがびっくり。最初は良かったものの、段々何書いても絶愛やBRONZEみたいな展開になることに気が付きました。すぐ攻めが南條晃司みたいなことになる。最悪。何わろてんねん。ならないとしても、「こんな薄っぺらいホモは見たくない*6、もっと絶愛やBRONZEみたいな濃いBLが書きたい、でもアホだから書けない」という状態に陥ってしまいました。そうしているうちに、私は二次創作文が書けなくなりました。~完~
4. 氷河期を過ごす
でも下手くそながらも文を書くことは好きだったので、「文が書きたい、でも向かう先がない」という気持ちを抱えながら生活していました。
大学生が文章を書く、というか書かないといけない機会といえば、受講した講義のレポート。元々音ゲーを気分良くやりたいからというクソオタク的理由で授業をクソ真面目に受けていた*7私は、「授業真面目に受けてるんだから、レポートも毎回本気で書くか」と思い立ち、文書きたい欲をそこにぶつけました。課されたテーマに興味があろうがなかろうが、私は毎回自分の出来る限りを尽くして()レポートを書き続けました。馬鹿ですね。
ありがたいことに、(こんな文章しか書けないような奴ですが、)レポートや文章を褒められる機会にまあまあ恵まれたし、後に成績が良いから学校からお金を貰えるほどになっていました*8。大学に進学する気もなければそもそも高校時代には勉強が嫌すぎて退学することも考えてたくらいクソな私からすれば、快挙です。完全に学生としての全盛期です(大げさ)。よかったじゃん。
しかし、今振り返ると、学生としては全盛期だとしても、アニメや漫画やゲーム作品が好きな腐女子なのに二次創作が出来ないなんて、腐女子としては完全に氷河期な2年でした。去勢された腐女子だよ(?)。でもこれが後に生きてくるんだよね
ちょっと話がズレますが、じゃあこの間文章はレポートしか書いてなかったのかと言われると、そうではなくて、ちまちま創作を書いて遊んでいました。ちなみに今のところどこにも公開していませんし、今後も公開する予定はありません。
創作はキャラ崩壊したとしても自分しか被害が及ばないし、自分の言いたいことも存分に書けるから良いなと思いました(こなみ)。要するに、二次創作みたいに過度なキャラ崩壊とか原作無視とか、話がキャラへの愛を無視して一人歩きをしはじめてしまうみたいな、「その話は自分の推しキャラでやる必要があるのか」みたいな問題が創作では起こらなくて良いということです*9。創作は楽しかったです。今もコソコソやっています。でもその一方で、「でもやっぱり二次創作も書きたいよなあ」と思いながら過ごしていました。まあ出来ないもんはしょうがないよねと割り切っていましたが。
5. 「闇の腐女子」という単語との出会い
力の入ったレポートを書くためには他人の知恵が必要です。ということで、大2くらいから文献を求めて学校の図書館に行くという機会が増えました。それまで「学校の図書館=小説を借りに行くところ」だと思っていた私は、大学生になって漸く「図書館って小説の本以外も置いとるんか!!!! すげえ!!!」と感動しました。本当にアホ。
で、図書館に通っているうちに、今まで1冊も読んだことが無かった新書を読むようになりました。大学生にして漸く。それまで新書って頭の堅い話が繰り広げられている、おじさんが読む本だと思っていたのですが、そうじゃないんですね。結構頭悪そう(暴言)な新書も沢山あって、そういった本から知らない世界を知るのが凄く面白いと感じるようになりました。そんな感じで、私は知らなかった知識を頭にぶちこむために、小説以外の本(雑学的な本)をよく読むようになりました*10。
で、それと同時期(2014・15年くらい?)に、ネットでは「闇の腐女子」という単語が流行り始めました*11。要するに、暗い展開の話とか重々しい愛を語りだすような話が好きな腐女子のことです。この単語を初めて知った時、当時絶愛に侵されまくっていた私は普通に「それ私のことじゃ~ん!!!」と思いました。と同時に、「ネットには絶愛のぜの字も見えない明るいホモが溢れまくっている時代だけど、この時代にも暗いホモが好きな腐女子は私以外にもいるんだ!」と(今思えば)当たり前なことに気が付かされました。
6. 変な道に走りだす
~そんな何の役にも立たないことにエネルギーを注いでいないで外に行け、資格を取れ~
ここで「よっしゃ! 同士がいると分かれば話は早い! 暗いホモ生産するぜ!」となれば良かったものの、めんどくさい頭の私は「きっとこの人たちも絶愛とか読んだら心打たれまくるんだろうなあ。っていうかどうして暗い話を好んでしまう腐女子、要するに『闇の腐女子』みたいなものが存在してしまうの? ただ単純に性格が暗いからって話じゃないよね? 背景に何かあるの? 心の病でも抱えてんの? 生い立ちに問題でもあるの?」という疑問を抱きました。
そうと決まれば情報を求めて図書館に行こう。ということで、それっぽいことを書いてそうな本を探しました。ないよね普通に。
しょうがないから元々好きだった、女性の文化とか暗い世界に生きる少女たちについて書かれた本を読み漁ってヒントを探すことにしました。*12。「なるほどな~」と思うことは沢山書いてありましたが、決定的な答えは見つかりませんでした。でも話は面白いから今でもちょくちょく読んでいます。
また話がズレますが、この頃、私は大3で、学業()とバイトに加え、就活準備やら資格勉強やらでバタバタしていました。ハマっていたジャンルはプリパラと艦これと音ゲー*13と、ホモ要素が薄めでした。実際、「ホモのほうが好きだけど妄想するのはレズ」って感じでした(?)そしてバタバタしていたので、創作文を書くのも止めていました。趣味の文を長々書く時間を割けるほどの余裕はなかったけど、本を読む程度の余裕はあったので、だからこそこんなどうでも良い疑問を追求するようになったのです。
そんな感じで拗らせの道を歩み始めた私なのですが、「闇の腐女子」という単語には大分救われました。なんというか、一つのアイデンティティ()というか、こんな趣味の自分でも良いんだと割り切れるようになったからです。
そんな、闇の腐女子な性質の自分を受け入れた私は、なぜか80年代少女文化に興味を抱くようになりました。なんでだよ。「絶愛」を読んでいたであろう80年代(を生きた)の少女たちの気持ちが分かれば、このなぜ自分がここまで絶愛みたいな作品が好きな腐女子が存在するのかが分かるのかもしれないと思ったからだよ。あと普通に80年代の少女文化が好みだったからだよ。という訳で、女性の文化について書かれた本に加え、80年代の少女文化に関する本*14も読むようになりました*15。同い年くらい人よりちょっと80年代に詳しくなっただけでした。
7. 就活の足音と共にやって来たaccess
そんな感じで学業に力を入れまくりつつ、音ゲーしたり綺麗な二次の女やホモを見て鼻の下を伸ばしたり、暇になったら「なぜ闇の腐女子が存在してしまうのか」というクソみたいなことを考えている大3生活を送っていたのですが、就活を始めないといけない時期がすぐそこに近づいて来ていました。
ここまで読んだらなんとなく分かると思うんですが、私は超が付く地雷物件。こんな自分が拾われる訳ねえなと思いながら日々を過ごしていたのですが、そんな時に出会ったのがaccessでした。
ま~、これが本当にヤバかった。曲がド好みだったのは勿論、この2人の関係と歴史がヤバい。これが現実で起こっているなんて信じられないって出来事が2人の間では沢山繰り広げられていました。もっと2人のことを知りたくて、私はネットを駆使して彼ら関連の物を集め始めるだけでなく、地元の古本屋を駆け巡り、彼らが載っている雑誌をかき集めるようになりました。それくらいハマりました。
今振り返ると、accessとの出会いはこの謎の苦悩の日々のターニングポイントでした。あとこの古本屋に通う習慣が後に生きてくるとはこの時の私はまだ知らなかった。
8. accessを追いかけながらの就職活動を経て
accessに興奮しているうちに就職活動が始まりました。オデッセイとかいう聖書を読んで無事洗脳された私は、「accessはあんなに毎日前向きに進み続けていたんだから私も頑張ろう」とかいう根暗らしからぬ明るい思考になり、勢いで就職が決まりました。
「就職先が決まればもうこっちのものだ、授業ももうないし今まで授業に力注いでいた故に出来なかったことをやりまくるぜ」ということで、大4の夏はやりたい放題して過ごしました。accessの勉強をしたり、創作文を久しぶりに書いて完成させて一人で喜んでいたりしました。
それにしてもaccessはすごかった(それしか言えない)。何が凄いって現在進行形で2人の信頼関係が凄まじいことです。非accessファンの方はどういう意味か分からないかもしれませんが、凄まじいとしか言えません。強烈な光でした。当時の私は「良い方向に転がっていった絶愛の世界みたい」というクソみたいな感想を抱いていました*16。本当にクソ。
でもその一方で、この関係はやっぱ作られたものではないのか、私はオデッセイという名のフィルターを通して2人を見ているだけで、実際は大したことないのではないかという疑問を抱いていたのも確かです。この2人の強い信頼関係を信じたいけど、でもやっぱ信じきってしまうのは怖い、怪しいという感じでした。
ところで私は94年後半の浅倉さんのビジュアルが超超超好きです。もっと言うとシーメデの涼ちゃんのルックスが死ぬほど好みです。ド真ん中でした。かわいい男性の究極体*17。でもそんなかわいい涼ちゃんが拝める本は5冊しかありません。悲しい世界。
「涼ちゃんの可愛い姿がもっと見たい……でも無い……でも見たい……」と煩悩にまみれきった思いを抱えながらいつものようにaccess関連の物を求めて古本屋をふらついていたのですが、軽い気持ちで立ち寄ったBLコーナーで私は「古めというか90年代の作品には涼ちゃんみたいなビジュアルの受けが沢山居る」という世紀の発見をしました(???) 90年代に腐やってた方からすれば常識なのかもしれませんが、私にとっては衝撃でした。浅倉さん凄い(違う)
ということで、私は古本屋でaccess関連の雑誌を集めるのに加えて、90年代に出た且つ涼ちゃんみたいなビジュアルのキャラが出てくるBL小説を見つけたら買うようにもなりました。なんで漫画じゃないのと言われると特に理由はないです。何故か小説ばっか集めていました。
上手く話を繋げられないし考える気も無いんですが、要するに絶愛の影を感じながら、accessにキャーキャーしたり、涼ちゃんみたいな受けが出てくるBL小説を読んでゲヘゲヘして過ごしていたということです。忘れているかもしれませんが2016年の話です。1990年代後半の話ではありません。
9. quarter pointで成仏する
そうしているうちに秋になりました。ちょうど10月には浅倉さんのデビュー25周年記念ライブこと、「DA METAVERSE 2016 quarter point」というライブがあったのですが、最初はスルーしようと思っていたこのライブに色々あって行くことになりました。
ま~、このライブがやばかった(完璧に洗脳済み状態)。行ってよかった。神々しかったです。全然この記事と関係ないけど、ステージ上に1台2000万はする楽器が置いてあるライブ普通に考えてやばいよね。
本編は神神神神神そして宇宙って感じだったんですが(語彙力)、闇の腐女子な私を殺しに来たのがアンコール。なぜソロライブに貴水さんが降臨するんだ*18。デカい花束を持って。なぜ抱き付くんだ浅倉さん。あんな誰も入り込めないような緊張感のあるライブをしておきながら、なぜ貴水さんに対して「落ち着く」とか言うんだ。誰も入り込めない浅倉大介の世界に唯一入ることが出来る且つあっという間にあの空間を和やかなものにしてしまう貴水博之、一体何者。浅倉さんの人生の伴侶だよ*19!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 2人が歩んできた歴史を考えると言葉に重みがあるよ!!!!!!!!!!!!!!
凄く安っぽくなってしまうんですが、なんていうかあのライブで2人の関係の尊さを凄く感じまくって私は成仏しました(???)。内側にあったモヤモヤが浄化された感覚になりました(??????)。約1万円+交通費+物販代で出来る闇の腐女子浄化ライブでした(???????????????????)。
access知らない方には何言ってるのかさっぱりだと思いますが、兎に角あの2人の関係はもうどんな言葉や枠にも当てはまらないほど尊いです。絶愛みたいに同性間の愛()を追求しまくった作品()、要するに何でもありなはずの架空の世界でさえ辿り着けなかった境地に2人は来ていると私は感じました。
かつての彼らは確かに周りの大人たちによって作り込まれた世界に居たはずなのに、いつの間にかその小さな世界を2人で突き破り、そしてその作られた世界以上に大きく、強固な世界を2人で築いていっている感があるからとんでもないです(本当にキモい)。陰気さと疑い深さが取り柄である自分でさえも屈してしまうほどの圧倒的な光でした。
洗脳済み信者の文章感が凄いですね……。コピペネタにしか見えないので、書きながら笑ってます。
10. 成仏後の世界
あのライブを観て、私は今まで「なんで暗い話を好んでしまう腐女子が存在するのか」という疑問の答えを求めていたのではなく、ただ単純に絶対的な関係を築いている人達の存在に、そしてそれが架空の世界ではなく、現実世界に確かに存在していているという事実に飢えていただけだったのだと気が付きました*20。ま~、よくこんな恥ずかしい文章がかけること。
でも私は自分の考えに自信が持てないので、もしかしたら私が信じている2人はやっぱり嘘なのかもしれないと思うこともたまにはあります。でも、あそこまで素敵に魅せてくれるならもう騙されたままで良いです。きしょ。
1年半以上かけて漸くこの答えに辿り着きました。イエーイ! ありがとう、浅倉さんと貴水さん、ありがとう!! access最高~~~~!!!!!!!!!!!!!
そんな感じで完璧にaccessの世界に洗脳された私は、なんというか心が穏やかなものになりました(※自己比)。気が付けば、闇の腐女子がどうのこうのという話を考えるのをやめていました。身軽~~~~!!! って感じでした。
11. でも根本的なところはまだ解決してないよね
まあでも、だからといってaccessの世界に浸かっている訳にもいかないので、私は卒論執筆を頑張り始めました。でもクソ性格なので家では書けないため、遠いところにある学校にわざわざ行って学校で書いていました。往復でウン時間掛かるのですが、その時間には自分の興味があるジャンルの本を読んだり、90年代の商業BL小説を読んでいたりしました。
「あれ? まだ90年代のBL小説読んでるの?」って思うじゃないですか、ただ単純に挿絵が好みなのが多いのと、自分と同い年くらいの作品であるという事実が最高に興奮するのと、最近のBL小説と読み比べて違う要素とか、今の時代にも通じている要素を見つけた時に興奮しまくるから読み続けていました。最近積んでるんだよな……
そして週末は卒論のことを忘れて創作文を書いていました。なかなか思うように書けないけどでもやっぱり楽しい。そんなことを思いながら創作文を楽しく書いていたのですが、書いている間、心のどこかで「でもやっぱり私は二次創作が出来ないままなんだな……」と思っていました。つまり絶愛の呪縛から逃れられたと思っていたけど、根本的な部分は全く解決していなかったということです。
「腐女子なのにこのまま好きな作品の二次創作が出来ないまま終わっていくのか~。なんかやだな~。でも出来ないものは仕方ないか~」と思いながら創作文をカタカタ打っていました。accessが尊すぎたので、二次創作出来ようが出来まいがもうそんなことはどうでもよくなっていました(クソ)。大2・3の私が殴りに来そう。そんな時に出会ったのが、ドリフェス!でした。
12. ドリフェス!に出会う
実は私、QPのライブから帰って来て、感想文を勢いで書いた後、ドリフェス!というアニメの1話を観ていました。ドリフェスはアプリゲームのアニメです。
前々からドリフェスという存在は知っていたのですが、色々思うことあって良い印象は抱いていませんでした。だから、アニメになると知り、「はーん。じゃあ粗探してやるぜ」とかいう最低すぎる気持ちで番組を録画し、1話を観てみたのです。
アニメなかなか面白いじゃん………………。
2話もまあ見てやるか……→面白いじゃん……3話も見てやるか→面白いじゃん………奏と純哉メッチャメッチャかわいくない……。
13. 気が付いたら二次創作をしていた
みたいな感じで普通にドリフェスに惹かれてしまいました。そしてアプリをDLしました。KUROFUNE(というドリフェス内のアイドルユニット)に出会いました。正直に申し上げると奏と純哉以上にド好みな2人組でした。ハマってしまいました。~完~
「アニメではやく2人が出ないかな~」とウキウキしながら毎週ドリフェス!を楽しみに過ごし、遂に2人の出会いが語られる回こと、ドリフェス7話が放送されました。死にました。~完~
いやもう分かりやすく熱くてかわいくて尊くて死にました(語彙力)。途端に頭の中にドリフェスの妄想がまあ広がるわ広がるわ。「この頭の中にあるものを形にしたい」と思いたち、気が付いたら創作を放置して約2年ぶりに二次創作文を書いていました。あんなに書けないと嘆いていたのに!!
多分、卒論が嫌で逃げたかったのと、QPを見て「絶愛を凌駕する()ほどの尊いものが架空の世界ではなく、この世に存在しているのだ」という事実に支えられていたからなのだと思います。この事実がなんか私の中では凄く大きかった。上手く言葉に出来ませんが、物凄い希望感がありました。おかげで絶愛方面(かつての尾崎南をなぞっているだけの二次創作)に行かない二次創作が書けるようになっていました。でも最近怪しいんだよな……。でも割り切って書けるようになったことには変わりないからまあいっか。
兎に角、ドリフェス!のおかげで、二次創作が何も出来ない腐女子から、二次創作が下手ながらもとりあえず出来る腐女子に戻ることが出来ました*21。でもその背景にはQPでの出来事があったからということを忘れることは出来ません。とりあえずなんかめでたしめでたし。俺達の同人生活はこれからだ!
~サノ先生の次回作にご期待ください~
14. いやでもやっぱりこれで良い訳ないでしょ
それな。ドリフェスの二次創作をしたり妄想をしたりしてルンルンで過ごしていたのですが、段々そう思うようになっていきました。
絶愛の呪縛から逃れられたし、二次創作も出来るようになったけど、疑問は解決していないよ。自分が本当に求めていたのはそれではなかったとしても、一度抱いた疑問は解決しないといけないでしょ、というかこの際、もう答えじゃなくてもなんでもいいから自分の中ですとんと落ちる何かを見つけたい(????)と思いたち、私は再び「なぜ闇の腐女子と呼ばれるような人達が存在してしまうのか」という疑問に対する(自分の中での)答えを見つけることに身を投じることにしました。
大4で卒論がしんどいとはいえ、普通の人よりは暇だったからそんなことが出来たんだね。2016年10月下旬~11月頃の話です。
15. 老舗BL小説文庫こと、ルビー文庫の後ろらへんがプラットホーム
でもやっぱ答えを見つけ出す手法が分からなかったので(クソ)、まあ答えは急いでいないし、とりあえず色んな作品に触れてみることにしました。数打ちゃ当たる思考の人間です。
それで思い出してほしいのが、私は90年代の商業BL小説を漁っているということです。この特殊性癖謎の趣味が、この問題に向かっていくことにおいて良い入口的存在になってくれました。
90年代のルビー文庫の本*22には必ずと言っていいほど後ろに別作品の紹介ページがあります。私はそのページに載っている「あ、良いな」と思った作品をまた古本屋で漁るという生活を前々から送っていました。
この頃になると、スニーカー文庫から独立したのがルビー文庫であるということを知らないうちに認知していました。自分が行ける範囲にある古本屋の目ぼしい90年代BL小説を漁りきった私は「じゃあ次は昔のスニーカー文庫っしょ」となり、ホモっぽいスニーカー文庫作品を漁りに行き……ねえよバーカ!!!!!!!!!!
普通に見つかりませんでした。「終わりのないラブソング」を除いては*23。
◇◇◇
思いの外長くなってしまったのでここで一旦切ろうと思います。
2017/01/31 19時現在、16000字ほど書きましたが(うち5000字は後編に持ち越した)、まだ書き終わっていません。ちなみに、この記事、12400字ほどあります。こんなに長くなるとは思わなかった。着陸点は見えているけど、そこにたどり着くまでが遠すぎて、我慢出来ずに完成したところだけあげてしまいました。なんでこんなしょうもないことこんな長々書いてるんだろう……。
ということで、この後が完成したらまた投稿させてもらいます。今の時点で書き終わって無いので、もしかしたら挫折して前編あげたっきりになってしまうかもしれませんが……。後編は(暫定的な)答えに辿り着いた話とこの2年をふり返って思ったことを話させてもらいます。ここが一番書きたいところなんだけど思うように書けない。
ここまで読んでくださった方がいるのか分かりませんが、もしいたら本当にありがとうございました。続きます。
■ここまでのまとめ
ホモが大好きな大学2年生が絶愛とBRONZEに狂ってなぜか二次創作が出来なくなる
→更に狂って闇の腐女子を名乗りだす
→拗らせすぎて「なぜ闇の腐女子と呼ばれるものが存在してしまうのか」を考え出す
→accessに出会って尊さを感じて抱いていた疑問がどうでもよくなる
→ドリフェス!に出会う
→二次創作が再び出来るようになる。これで漸く平和にすご
→せなかった。何も解決してないことを思い出し、かつて抱いていた疑問について再び考え始める
*1:曲名間違えるわ歌詞間違えるわのクソ仕様
*2:まだしっかり記事書く時期ではないと判断したのと、もうちょい温めようと思ったから
*3:女豹様はバブルの女だけど
*4:なんで南條晃司は南條晃司って呼びたくなるんだろう?
*5:一緒に頭を抱えてくれる友人らが居たので尚更加速した感ある。ちなみに2014~15年の時の話です。どんな世界だよ。
*6:というか自分で書くほどじゃない
*7:こう書くと勤勉な人物に見えるけど、高校時代までは授業を真面目に受けたことがなかった 高3はさすがに真面目にしてたけど
*8:但し私が通っている大学は普通にバカ大 ヌルゲーの世界
*9:ネットで、「『その話はそのキャラでやる必要があるのか』なんてクソくらえだ!」みたいな意見を読んだことがあるんですが、私は賛成できなかった。色々言いたいことはあるけどとりあえず、好きなキャラやキャラたちの関係を自分のキャラに対する愛以外の思いを伝えるための道具にしてしまうのが嫌だった。あれっ、でも絶愛って……(考えるのを止めた)
*10:小説もそんなよく読むって訳じゃなかったけど
*11:多分……。
*12:誤解されそうなので書いておきますが、私は別にフェミニストじゃないです。女性について書かれた本を読み始めたきっかけは、女を叩いている人の文章を読んで典型的クソ女な自分を見つめ直したかったからです(※直す気はさらさら無い)
*13:音ゲーもホモ要素あるしカプ萌えしてたけど、音ゲーはキャラ萌えというよりただ単純にゲームが楽しい&上手くなりたくてやってたので異様にホモに熱をあげることはなかった
*14:要するに「これ懐かしいよね!」系の本
*15:今って80年代リバイブルブームの真っただ中なので、そういう本ってこの時代でも結構あるんですよね。ありがたい&タイミングが良かった
*16:いや別に浅倉さんと貴水さんは事故ったり誘拐されたり片腕失ったりする世界に生きてないけど
*17:話逸れるけど浅倉さんって今もかわいいしかっこいいの意味不明じゃない?!!!!!
*18:あとロビー?のとこに貴水さんからの純白の花が届いてたのマジで意味不明なんだよな……ありがとう尊い
*20:「こいつ三次ジャンルは初めてか?」感が溢れてますが、違います。中2~高3は普通に色んな三次ジャンルを泳いでいましたし、accessじゃない音楽アーティストに熱狂的にハマったこともあります。そして大学生になっても音ゲー作ってる人たちに普通にキャーキャーしていました。。。
*21:ちなみに大したものではないです。探り入れたらすぐ見つかると思いますが本当に大したもの書いてないです痛さ全開です
*22:90年代のBLが読みたいとなると必然的に向かう先は老舗レーベルであるルビー文庫になる。花丸とかコバルトとかパレットとかもあるんだろうけど私は何故かルビーに執着した
*23:よく分かってないんですけど、スニーカー文庫から出ているそういう作品って「終わりのないラブソング」だけだったのかな?