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せんこーこーこーりーしゃった!った!

やってない人間がBPL SDVX・DDR部門を見て ~BPLは誰に向けたコンテンツなのか~

※ネチネチ長い・構成が崩壊してる電波独り言記事です。

 

 BPL S2が閉幕しましたね。毎週楽しませていただきました。音ゲー上手い人たちの戦いを毎週見られるなんて改めて本当に良い時代ですよね。今まで「一般人だしな」とこっそり見ていた人たちをファンという名の免罪符のもと、堂々と応援出来る時代に感謝すぎ。

 

 自分もやっているのもあって、IIDX部門はめちゃくちゃ楽しみながら見られましたが、あまりやっていないSDVX部門とDDR部門はまた見え方が違うな~と感じたシーズンでした。

 
 思ったのは、そのゲームに対しての前知識があるかないかで没入感が全く違うということでした。ということで、SDVXとDDRの感想を書きつつ、そこから思ったことについてつらつら独り言を書いていこうと思います。上手くまとめられなくて分けわからないことになってる&ライト勢の感想なので色々浅いのはご容赦ください。

 

【SDVX部門の感想】

■SDVXと自分

 普段全くやってない。昔、絶望的にツマミを楽しむ才能がなくて挫折した。パニホリとかTYCOONとかの初期の有名曲とか「KAC決勝は新曲で戦う」ということくらいなら分かる程度の知識しか持っていない。シーズン中は影響されてちょっとやった。

 

■BPL SDVX部門を見ての感想

 

1.演出が良い、でも情報量が多すぎた

 バーチャルな世界観といい、メガミックスバトルといい、「このゲームじゃないと出来ない」要素が散りばめられていて、「IIDXとは違うアプローチで楽しませよう」という運営側の思いがよく伝わってきて良かったです。

 メガミックスバトルは本当に良かったですね。やってる人からしたらたまんないルールでしょ。IIDXでも見てみたいもん。

 個人的に一番良いなと思ったのは、画面上部にある優劣グラフが格闘ゲームっぽいゲージ仕様になっていたところ。eSportsとしての格闘ゲームの「分からなくてもゲージを見ていればなんとなく楽しめる」を音ゲーにも落とし込もうとしているのが良かったですね。実際とても分かりやすかったです。

 

 なんですけど、一方で、知らない人間からしたら情報量が多すぎてついていけなかったところも多々あり……。特に、メガミックスバトルなんてやってない人からすると知らない曲をいきなり5倍の量見せられるわけで。一曲でもついていくの必死なのに、呑み込もうとしたらまた新しい曲が始まり、しかもエクシードギアとかいう特殊なルールも乗っかってくるわで、見ていて情報処理が追い付かない。ので、「なんか色々と付いていけてないし、もういいかな.....」と思う時も正直ありました。そういう人のためにエクシードギアの解説があったりと分かりやすい画面になっていたとは思いますが......。

 DDRファイナルのトークライブ配信で、Ryu☆さん・DJ YOSHITAKAさん・Yueiさんが「週1・2試合配信でいいのか、週2・1試合配信のほうがいいのか」と軽く議論してましたが、個人的には有りかと思いますね。それなら一試合がかなり濃くても呑み込めそうです。

 

2.試合外のノイズが気になった

 練習頑張りすぎた故かもしれないので失礼なのは承知ですが、でもやっぱり体調不良による欠場や、出場こそしているけど万全な状態ではないとか、そういう試合外のノイズが多々見られたのが気になってしまいました(本当にごめんなさい)。からやっぱり1チーム4人だと理想ですね。。。一人ならまだしもあまりにありすぎて流石に......。

 仕方ないよなと思いつつも、IIDX部門は今までそんなこと一度もなかったですし、その後に開催されたDDR部門でもそんな事前のアクシデントはなかったので、やっぱりプロとしてシーズン中は体調管理や日々の生活にいつもより気を使って欲しいところです。もちろん心掛けているのは重々承知ですが......。

 だって、やってない人間からすれば、このコンテンツを見続けようと思うかどうかは、最終的にはいかに選手が魅力的かどうかに掛かっています(と思っている)からね。ゲスなので何かイレギュラーなことがあると、ついマイナスな憶測をしてしまうんですよね。こっちは夢が見たくて観てるので、そういう現実に引き戻すようなノイズはなるべく見たくないんですよね(面倒客)。

 

 ちなみに一番心揺さぶられた試合は、インターリーグ戦 第3試合 GiGO vs ROUND1の大将戦です。

 

mi8no.hateblo.jp

 

 こういう執念や魂を感じる試合がやっぱ見ていて気持ち良いですね。やってない人間はこういう「絶対に勝ちたい」という純粋な思いが生み出すストーリー性を求めているのではと思いました。

 

DDR部門の感想】

DDRと自分

 2018年頃に一瞬だけやっていた。でも、上達を目指すというよりはダイエット目的でノンバーで低難易度のSPやDPを無駄に動きながらやることを目的としていたので、好きな曲(~DDRNAOKI曲の宝石箱~)ばかりやっていた。12くらいまでしかクリア出来ないし、バー持ちでやったことがない。13以上は何も分からない。でもめっちゃ楽しいゲームであることは知っている。NAOKI最高。

 

■BPL DDR部門を見ての感想

 

1. シンプルな構成がとっつきやすかった

 DDRは海外人気があるということで、全体的に海外向けなデザインだったり、英語司会進行と実況・コメントを試みたりと、IIDXやボルテとはまた違う角度からのアプローチを試みているのが良かったですね。

 英語と日本語が入り混じる進行は初見カオス感がありましたが、それ以外の部分(ルールだとか、司会進行ナレーション・画面とか)がとてもシンプルだったので、すぐ慣れることが出来たような印象です。.....が、これはgahouさんの功績がかなり大きいような気がします。やってる人にはもちろんのこと、分からない人に対しても丁寧な解説、本当に助かりました。っていうかゲームの知識があって、英語が喋れて、視聴者のことを気遣いながら喋れるってどんだけDDRの解説役難しいんだ。DDR部門スタッフはgahouさんに足向けて寝られないね。

 ところで海外視聴者を強く意識しているような番組構成でしたが、海外での反響は結局どうだったんでしょうね......。個人的にはAliさんの実況が回数重ねる度に濃くなっていく光景が、海外向けコンテンツの進化を見ているようで好きでした。海外主催の格ゲーの大会では一つの大会に対して、現地版実況のチャンネル、日本語版実況のチャンネルと公式で複数のチャンネルを見かけますが、ああいうのが出来たら海外視聴者の満足度も高まりそうですね(が、その実況解説が出来る人材がいるのかが問題)。※私の格ゲーeスポーツ知識は鉄拳だけです。

 

2. もっとじっくり見たかった

 S3があるからなのか、実験的だったからなのか、DDR部門は本当に一瞬で終わりましたね。2か月て。「え、もう終わるの?!?!」って気持ちしかないんですけど、機種が機種なので長くやればやるほど選手の負傷リスクが高まるからこのくらいのほうが良いのかな......? ってことを考えさせられるDDRはやっぱりエクストリーム(e)スポーツ。なのでやっぱ1チーム4人だといいな。

 やってない人間なので、クォーターファイナルのROUND1 vs Tradz戦での両者一歩も譲らないデッドヒートを見て、漸く「このルールってシンプルに見えるけど、オーダーの組み方が凄く奥深いんだ」って気付くことが出来たんですけど、やってない機種を見ている視聴者にとって2か月ってそんなレベルじゃないですかね、、、。「やっと面白さ分かってきたのに~!」という感じで、少し物足りない感。.......ですがそれくらいが今後も楽しめていいのかもしれませんね。ボルテは「ちょっともうお腹いっぱいかな....」と感じてしまったので......。(いつも一言余計)

 

 ノバ推しで見ていたのですが(大会終わってからYOSHIMIZ選手のYouTubeを一生観てる 面白すぎ)、最も印象的だったのはやっぱりゲーパニの試合ですね。レギュラーステージTradz戦でのGIEZ-ACS選手のジャイアントキリングクォーターファイナルのレジャーランド戦でのほしケチ選手の命削ってるプレー、からのタッグバトルでのGIEZ-ACS選手の神アシストからの勝利.....と、「チーム戦はこうじゃないとな〜」と思わせてくれるチームでした。O4MA.選手とZERO.選手の鉄壁コンビも「こんなのどう崩すんだよ.....」みたいな絶望感があって良かったです。

 

 

【結局、BPLって誰に向けたコンテンツなの......?】

 ここまで書きながら、「こいつ露骨にDDR贔屓してんな」と思ったんですけど、そうなんですよ。BPLってその機種のプレー経験があるかどうか(というか知識?)で面白いと感じる具合が全く違いますよね?! 

 ということは、いかに「基本的な遊び方や超有名な曲くらいなら知ってる」くらいの人口を増やすことが、BPLをより大きなコンテンツしていくために必要なことなのかなと個人的には思っています。

 .....と思っているんですが。それと同時に、元々のプレイヤーのモチベが上がったり、普段は他音ゲーやっている層が新たなプレイヤーになるきっかけのような、ハイコンテクストなコンテンツ()であることもやっぱり大切だよなと思っており。.......いや、そうなんですよ(?)。そんなハイブリッドなコンテンツ作るのムズすぎない?!?!?! 

 ということで、BPLって一体誰に向けて作られているコンテンツなんだろう.....と今更ながら思ったS2でした。いやどちらにも向けているのは分かってるのですが、どちらにも向けたコンテンツの実現なんてめちゃくちゃ難しい、でも片方だけを取るのもかなりリスキーという現実よ。。。

 

  今のところ私たち音ゲー経験者向けに作られてると思うし、その点に関しては個人的にはもう言うこと殆ど無いんですよね。ありえんほど神コンテンツなんですよね。でも考えてみてくださいよ。この他eスポーツに比べるとかなり小規模なコンテンツ、そしてそのコンテンツの少ないファンだけを喜ばせるためにやり続けたところで先あると思います.....?(全くないことはないと思いますが)

 家で出来るだけのゲームのeスポーツならまだしも、BPLはゲーセンにあるゲームで競技していて、ゲーセンにずっと行き続けられる人間は一握りしかいなくて、今のファンだって何らかのライフイベントがあり、いつかはゲームセンターにあまり行けなくなる時期が来るはずです。

 IIDX部門では「昔IIDXをやっていて、今はやってなかったけどBPLを見て出戻った」みたいな、ゲーセン的にもコンテンツ的にも明るい流れを見かけました。ですが、SDVX部門とDDR部門ではそういうパターンをあまり見かけず.....。「普段IIDXやってる人がBPLの影響でやってみた」みたいなのは多々見かけましたが(私もそう)、じゃあそういう人たちがBPL終わったあとも、変わらない熱量でやり続けるとはあまり思えず(私もそう)。なんか一人の客からいかに多く金取るかみたいなスタイルは、このコンテンツを長く続けていきたいなら、あまりよろしくないんじゃないかと個人的には思っています。その人がゲーセン来られなくなったらどうするの?的な.....。

 

 いや今のままでも凄く楽しいんですよ。でも今後も毎年見られるコンテンツであって欲しいからこそ、もっと色んな人の目に触れられるような――もっと開けたコンテンツになって欲しいなと思います。でもぬるい戦いは見たくないし、でも閉じ切ったコンテンツになるとなんか不安になるしで揺れる複雑面倒客心ですね(?)。

 個人的には古のコンポーザー企画映像のプロ選手版とか、プロがゲームの遊び方を解説したりみたいな、ゲームが分からなくても人柄が伝わってくるようなコンテンツがあると、全くやってない人にも布教しやすいなあとか思っています(初心者向け講座みたいな動画は個人で作ってる方も多くいらっしゃいますが、公式でやるとまた意味が違ってくるかなあと思ったり)。選手ではないですが、DDRならパフォーマンスショーのコンテンツがもっとあっても良さそうです(ダンスラみたいにカメラがあったら良さそう?)。それでもっと外部に向けたBPLの広報や宣伝を頑張るみたいな。もっといろんなメディアに取材してもらうみたいな。身内へのアピールは完璧なので、外部へのアピールをもっと頑張ってほしいですね。

 

 KONAMIの社員でもないのにこんなことぶつぶつ言っているのは滑稽でしかないんですが、商品のピークは2年という話もありますし、BPLも3年目突入でそろそろ正念場だと思うので書き残しておきます。素人の杞憂で終わったらいいな。

 いやこのコンポザも拝めるし上手い人たちにキャーキャー出来るしゲームも楽しいわの現代BEMANIシーン最高すぎるからこの時代がずっと続いて欲しいんですよ、もう2017~2019年あたりの(ミーハー的に)冬の時代には戻りたくないのでマジでお願いします。。。

 

 ということでS3も楽しんでいきたいと思います。また気が向いたらお気持ち長文書きますね。S2終わり。